近江/ 大河原氏城



ファイルNo0836

主郭背後の堀切が深くて印象的な城です。

                      主郭北側後方の深い堀切     

@ おおかわらしじょう 
  別名  

A住所:甲賀市土山町鮎河
   旧:甲賀郡土山町
B目標地点:

C形式:山城  D比高:60m 
E現況:公園・宅地

F遺構等:土塁・堀・石垣・石碑
G時代/人物: 室町期/大河原氏
H満足度:
凸凸+
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  15分


J撮影・訪問時期:2004年03月・2014年06月

  
主郭の祠と城址碑(後方土塁)

【道案内】←登り口

国道1号線の猪鼻の信号を北に入り県道507号線を進みます。この県道は鈴鹿スカイラインに向かう県道です。県道は1.5Km先で左折となり約3Km先で県道9号線と合流します。合流から500m先で左折し、坊前橋を渡り200m先を右折、さらに100m先を右折し右手坂上にある1軒民家の手前にフェンスがあり、フェンス沿いに北側へ山に入って5分ほどで城跡です。城跡は鮎河地区の旧・鮎川小学校からみて野洲川を挟んで西側の丘の先端に位置します。
 



【訪城備忘録】

甲賀の豪族が築城したにはりっぱな城です。ミニ黒川氏城という感じで、黒川氏城との関連が想像されます。主郭は30m四方程度で三方に分厚い土塁が巡ります。南西虎口は崩れていますが大石が散乱しており、石垣があったことが想像されます。主郭南東側の下がったところに相当に広い平坦地があります。ある程度の兵力が駐屯できる感じです。この城跡の見所は、主郭西側から北側(背後)の横掘から堀切の連続堀です。北側の堀切は主郭土塁上部から10m以上の高低差があり(尾根側からは5m程度)圧巻です。
さらに北側の堀の主郭反対側に櫓台のような土塁のある郭、西の方に伸びた尾根には平坦地が続き、ある研究者は出丸ではないかとの事です。

なお、城跡見学の際は城域に入る前に地主である上野さん宅に寄り、訪問者ノートに記帳の上見学されたし。

【歴史】

長享年間(1487〜91)に大河原源太が築いたものとされます。 現在の地主さんの上野さんは城主のご子孫とのことでありますが、大河原氏からの系統はお聞きしませんでした。


  
主郭土塁
  
主郭虎口石垣痕跡
  
  

近くの城・関連の城: 黒川氏城 鮎河城 音羽野城

          

主郭西側空堀
主郭下南側の郭         主郭下東側土塁
   
主郭内
主郭東側下
主郭東側下
主郭背後堀
主郭北西側の郭と土塁