近江 長法寺城
長法寺遺跡



ファイルNo2917

城跡は単調な感じですが、山岳寺院跡は石垣がすごい遺構

            北の虎口

@ ちょうほうじじょう 
  別名  

A住所:高島市鵜川
    旧高島郡鷹島町

B目標地点:日吉神社
C形式:山城  D比高:280m 
E現況:山林

F遺構等:郭・土塁・堀切
G時代/人物:戦国期/城郭寺院
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  70分

J撮影・訪問時期:2014年10月・2016年08月
           2020年01月

  

道案内 ←長法寺城  ←長法寺  ←登山口のひとつ

琵琶湖の西岸、国道161号線を琵琶湖大橋のところから北上すること約25Km地点、琵琶湖に鳥居が建つ白髭神社のところより1.4Km先、国道161号線と高島町市街地に入る道(旧161号線)との分岐を斜め左に入り市街地に向かいます。JR湖西線近江高島駅を目指し、駅の西側(城山台側)の北側から回り込むと円光寺、大善寺前を通ります。この道の一番奥の神社(日吉神社)に至り、この神社の奥より(案内標柱有り)山道(この分岐点は標識がありますが、藪化してますので、通り過ぎないでください)を砂防ダムまで登ります。さらに案内板に従い尾根まで登り、尾根にある案内板に左手打下城、右手馬の足の標識で右手を進みます。山道を10分ほど進みますと馬の足、さらにその上が下の鼻打です。(双方標識有) 下の鼻打に登ると琵琶湖の眺望がすばらしいです。下の鼻打からさらに5分登ると、直進長法寺、右手見張り台・ろくわ石の標識があります。ここを直進して比高で100mほど下りる(時間で10分くらい?)と2本の鉄塔があり、この下が長法寺で、その先が長法寺城です。城山台団地から登るには団地の西端からダート道を湖西線沿いに300mほど行って山に向かって進み、山のふもとの砂防ダムの手前(万葉集の歌碑が建っている)で左折し山沿いを200mほど進んだところから山に入り、七廻りを登り(途中道の一部が崩れていたりしてますので通行には注意)、七町坂(谷筋)を進み、蓮池を越えて行くと長法寺城の北側の堀切に至ります。

訪城備忘録

前回途中で断念しました。今回も前回同様のルートで日吉神社側から登り打下城の尾根からさらに上へ登ります。比高で60mほど登ると長法寺遺跡と見張り台・ろくわ石の分岐点に至ります。ここから長法寺方面に道は下っています。比高で100mほど下りかな?急に視界が開け、琵琶湖などが見えます。さらに下りると鉄塔が二ケ所あり、二か所目の先を左に入ると長法寺遺跡の西の尾根上段の削平地に至ります。 長法寺は南北に通る谷筋に本堂を含めた主要部があり、西の尾根に大きく三段ある坊群があり、東の尾根に長法寺城があります。寺遺跡には多数の坊跡と石垣などが残り、谷間の北端に本堂があり、南端に鐘楼と言われる小高い丘があります。、この鐘楼は櫓台ですね。谷間にあって長法寺城より低い位置にあるにも関わらずこの鐘楼からは湖西の道が見えます。城は南側に寺から登ってくる城道に続く虎口があります。城域は連郭式で3つの郭で構成され、中間には土塁がコの字で構築され平虎口になってます。北側には土橋状の通路と北の虎口があり、今は道になってますが堀切があります。ここから打下城側に戻らなくて、このままもうひとつの登り口へ下りて行きました。城から500m下りたところに蓮池と呼ばれる池があります。水は夏場でもわりと綺麗でした。その後、どんどん下るんですが、下りでも長く感じました。今回の訪城は夏場8月でしたんで、もう汗だく。少し涼しい時期に登る方がいいですな^^;
2020年01月に再訪しました。寒い時期は登りやすく、木々も枯れているため長法寺遺跡は見やすかったです。それにしても、ここの石垣の量はすごい。城の方は冬の時期でも見難いままでした。この日、打下城全域とここ長法寺遺構、城跡で山中に5時間いたことになります。

古代城である三尾城(みおのき)の所在について諸説あるようですが、この長法寺の地域、あるいは、その後方の通称見張山 が比定されるようです。

打下城・長法寺方面
歴史

長法寺平安期、天台宗の慈覚太師円仁によって創建されたと伝わりますが、正確な事はわからないようです。 長法寺は大山寺(城)などと高島七ケ寺のひとつと言うようです。長法寺城も築城時期は不明ですが、寺との構造がまったく違い土の城であるため、戦国期に入り、動乱の中築城されたようです。永禄三年(1572年)に織田信長に焼き打ちされたと伝わるようです。
参考資料:滋賀県教育委員会
http://219.122.56.189/file/attachment/2042768.pdf

長法寺遺跡 本堂参道の石垣
長法寺遺跡 坊沿いの通路の石垣
城跡 南部分と城道
城跡 南側城道
城跡中間の土塁  2020年冬
  土塁        北の虎口の土橋状
南の虎口と城道
城域中間の平虎口     中間の虎口の土塁
中間の虎口釣りからL字に伸びた土塁(右側)
北の虎口全景 2020年冬
北の虎口全景(左手は登城道側堀切)
城跡標識
打下城経由で長法寺遺跡への道
   馬の足(奇岩)      「下の鼻打」からの眺望
途中の登山道      長法寺への分岐点
長法寺へ下りの道       長法寺手前尾根
長法寺遺跡手前尾根
長法寺遺跡手前尾根からの眺望
麓から七曲り道経由で長法寺へ
登り口遠景
城山台の端の道    登り口へ山側へ
   万葉歌碑       歌碑横の山沿いの道
登り口への入口      フェンスから入ります
七曲り道の道が崩れている箇所        谷筋の道(七町坂)
             蓮池  分岐点(まっすぐが長法寺城、斜め右が打下城方面)

近くの城・関連の城:打下城 大山寺城

          



長法寺遺跡
林道沿いから入ったところ
西尾根上段の坊跡
西尾根上段の坊跡        西尾根中段の坊跡と石垣
坊跡門そばの石垣組みの水枡と奥は庭園跡
西尾根中段防跡の門両サイド石垣
西尾根下段防跡の門両サイド石垣と防の内具
西尾根下段南側防跡の門両サイド石垣
西尾根下段北側防跡の壇と基壇石垣
西尾根下段北側防跡の壇        西尾根下段北側防跡の門石垣
西尾根下段北側防跡下石垣
谷筋の坊跡
本堂への参道石垣
本堂への参道石垣
本堂
本堂背後の池の石垣
宝塔基礎     加工石(手水鉢?)
本堂下(水路)石垣
坊跡石垣
坊跡石垣(横通路沿い)
谷筋通路石垣
坊跡石垣(横通路沿い)
坊沿い横の通路石垣
坊沿い横の通路石垣
坊沿い横の通路石垣
坊沿い横の通路石垣
縦の通路石垣
縦の通路石垣
鐘楼の切岸と手前堀状(どうみても櫓台だな)
現地案内板より