坂本城_S
ファイルNo0655−S
三の丸外堀石垣発掘現場現説より
現説は2月10日、11日でした。12日、すでに苦情があるようで、無断では
入れません。特に車で行って路駐されると前の道も細く交通の妨げに
なるので、やめましょう。後は自己責任ですので。
今回発見された外堀の石垣と推定される石垣は、長さ約30mほど発見され、現説がありました。発見された石垣は高さ1mほどで、堀(水堀と推定される)もそう深くないとの事でした。石垣の高さはあと1,2段は積まれていたのではないかと推測されるようです。この外堀石垣には胴木は無い石垣で裏込め石も少ないようです。今回の石垣の堀の反対側の石垣が出てないので堀の幅はわかっていませんが、今回で8mほどの幅のようで、推測ですが12mほどあったのではとの事でした。 堀には小さな舟入が確認され小舟が着けられたようです。以前、この場所から西側の地点での発掘では城郭遺構は発見されず町家の遺構だったようです。つまりは、今回の石垣が城の外側端と言えるのではとの事です。 外堀石垣の内側に当たる位置から建物の礎石、井戸が出てきています。これは三の丸内の家臣屋敷跡と思われます。 この礎石の近くにある「石積み遺構」と案内板が立っている箇所の石垣には胴木も見えますし、木杭も立ってます。裏込石も多いように感じます。時代的には外堀石垣とはやや違う(新しい)時に構築されたもののように見えます。 2024年2月20日、この外堀石垣の発掘現場の宅地造成計画は大津市と業者との合意で廃止され、この石垣は残ることになりました。将来的には国史跡を目指して整備されるようです。今後、宅地造成が中止になった区域全域を発掘調査も行われるようです。今後の動向に期待ですね。 |
出土物 |