飛騨 / 野口城



ファイルNo1087


     堀切  

@ のぐちじょう 
  別名  −−−−−

A住所:飛騨市古川町野口
    旧:吉城郡古川町
 
B目標地点:野口公民館
C形式:山城  D比高:100m 
E現況:山林

F遺構等:郭・堀切・畝状竪堀
G時代/人物:戦国期/小島氏?・吉川氏?
H満足度:
凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  10分


J撮影・訪問時期:2005年11月

  

道案内  

高山市内より国道41号線で来ると、飛騨市古川町の古川消防署前(飛騨警察署そば)から国道をさらに2.1Km進みむと中野の信号で、ここよりさらに3.5Km神岡方面に進むと野口の信号です。野口の信号を過ぎて700mほどに野口公民館前というバス停があります。この先を逆V状に左へ下りる道があります。下りると左折し国道と高山本線のガードをくぐり集落に至ります。集落を抜けて集落の南の端まで行くとお堂があります。ここで山側に行くとお墓が数基あり、ここで右手方向に斜面を登って行きます。中腹で別方向からの道と合流しさらに左手方向に登ります。尾根まで登ると城跡です。  

訪城備忘録

尾根に登ると右手山頂部に主郭があり、そこよりU字の尾根に遺構が残ります。主郭は主要部が二段になっており、下の段は尾根から10mほど高い位置にあり郭内にテレビ塔が建っています。この下段の郭の真ん中に5mほどの切岸をもった上段があり、ここは櫓台のようで祠が建っていました。主郭より登ってきた方に戻り北に進むと小高いピークとなり二つ目の郭群です。この北側に深い堀切があり西側には畝状竪堀があります。ここより東へ行くと三つ目の郭群です。中心の郭の北側には二重の堀切と畝状竪堀があり東側に細長い段郭が続きます。竪堀・堀切を多用し、郭の切岸直下に横堀を巡らせ城兵の動きをしやすくし防備を高めているなど技巧的ですが残念ながら整備されていないため草木が生い茂り写真には撮れないのが残念です。

2019年発掘調査・現説がされているようです。小生が訪城時よりずいぶん変わっていると思われます。

歴史

築城年代、築城者ともに不明のようです。史料には吉川左衛門尉が在城したとあるようです。 また、別の史料には姉小路氏の砦とあるようです。いずれにしろ小島城の支城であったと想像されます。

主郭櫓台下切岸と主郭
  

近くの城・関連の城:小島城 向小島城 ※