東三河/ 古宮城



ファイルNo0150

武田氏の臣、馬場美濃守信房の縄張り、傑作の城。

                  西の主郭下多重の空堀 

@ ふるみやじょう 
  別名 

A住所:新城市作手清岳
    旧:南設楽郡作手村清岳 

B目標地点:白鳥神社 
C形式:丘城  D比高:30m 
E現況:山林・神社  

F遺構等:郭・堀・堀切・土塁・説明板 
G時代/人物:戦国期/武田氏の守将
H満足度: 凸凸凸☆☆
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  神社下の県道より6分

J撮影・訪問時期:2002年03月・2014年10月
             2016年10月・12月 他

  
東の主郭の両袖桝形虎口

【道案内】 

東名高速道豊川インタより国道151号線で新城方面に向かい、新城市内の杉山北の信号で左折し国道301号線に入り作手に向かいます。17km先、国道301号線沿いの「道の駅つくで手作り村」です。ここからさらに国道301号線を役場方面に1.4Km先、県道436号線に右折する市場の信号があります。そこを右折したすぐの左手が神社であり、その一帯が城跡です。



【訪城備忘録】

三河にある武田系の城(馬場美濃守縄張りと言い伝え)で、ほぼ縄張りは完存しています。三河でお勧めの城ベスト3のひとつでしょうね。遠望すると何の変哲もない小山という感じですが、城域に足を踏み入れますとそれは感動ものです。小山全体が要塞化しています。神社の本殿横手から登れます。斜面の道の右手には空堀が見えています。すぐにそのまま斜め右に上がると東の主郭虎口、左手に歩いて行くと西の郭群になります。この城は、東の主郭と西の主郭の一城別郭の構造をしていて、東の主郭の両内桝形の虎口、東の郭と西の郭を区切る巨大な竪堀、西の郭を囲む土塁、西の郭の北側斜面にある多重の空堀、それを下から見上げると芸術的な曲線、城山の麓周囲は兵站基地と思われる帯郭がその側を巡る土塁ともに長く残っているなどなど・・・。見所は満載です。何度見に行っても惚れ惚れする城です。 小さな写真では迫力が伝わりませんので、サイズの大きな写真集を別ページにつくってみました。(更新2014・2016年) しかし、実際の迫力は現地に出向いて味わってくださいまし^^V


【歴史】

武田氏の三河進出の拠点・作手奥平氏の監視の城として元亀二年(1571年)に馬場美濃守信房(信春)の縄張りにて築かれました。(馬場美濃守は築城の名手と言われており、馬場美濃守の縄張りしたと言われる城しては、ここ古宮城以外に静岡の諏訪原城・長野の牧野島城、岡城などが残りますが真偽は?。) 天正元年(1577年)奥平・徳川の連合軍に攻められ落城しています。 <現地案内板より>



城跡遠景
  
東の郭の土塁
  
西の郭の土塁
     
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2016年写真
多重空堀
多重空堀
多重空堀
多重空堀
大竪堀(北側)
西の城から北側虎口・張出郭
東の城外桝形虎口
大竪堀(南側)              西の城郭の土塁
多重空堀(上から)

近くの城・関連の城:塞之神城 亀山城

          

過去の写真
巨大な竪堀                   横堀
麓の郭・土塁