伊賀 山村氏城



ファイルNo3826

穴蔵のような囲み郭のある城

              主郭土塁              

@ やまむらしじょう 
  別名  
A住所:伊賀市上林・上神戸
    旧:上野市上林

B目標地点:
C形式:丘城  D比高:30m 
E現況:山林

F遺構等:郭・土塁・堀
G時代/人物:戦国期/山村氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  10分

J撮影・訪問時期:2022年06月

  

道案内 

国道25号線の上野東インタを下り、国道422号線を旧:青山町方面に進みます。8km先、伊賀鉄道の丸山駅横の信号を過ぎ、500m先左手の消防署で、さらに約1.2km先の路地に左折します。(神戸地区市民センターの手前約250m) 左折して約150m先左手が寺、正面がため池のところで右折し山に向かいます。約100mで民家を越え、さらに約100m先の右手がゲートボール場(入口)になっていてこの少し手前の左手に入り、やや斜め右手へ登って行くと城跡です。

訪城備忘録

ゲートボール場前に駐車し5mほど戻った左手から入りました。最初は藪がきついですが5mほど進むと右手の丘へ登るようになってますのでそこを進みます。緩斜面ですが右側が切岸のようになってます。登りきると二の郭で南側から西側にかけて低い土塁が巡ってます。二の郭は広いですが麓ほどでは無いですが藪です。 二の郭から北側の斜面(切岸)を登ると土塁囲みの小郭に出ます。 穴倉式の櫓台のようです。この形状は旧青山町の掛田城にもありました。この櫓台の北側が主郭です。ここも藪状態でしたが周囲の土塁はなんとかわかります。二の郭よりは土塁が高いです。主郭の東南端に平虎口があり、二の郭と繋がってます。二の郭から主郭の西側下を廻り主郭北下側に回り込みます。主郭の北側切岸のもう一段下にコの字の土塁状とこれに守られた小郭があります。これは遺構なんだろうか? 土塁の真ん中は通路状に削ってます。虎口?ではないとは思うんですが・・・。 さらに廻り込んで主郭東側下に行きます。堀があったのかやや窪んだ地形が主郭切岸に沿ってあります。さらに北側は平坦地にはなってますが城跡なのかはよくわかりません。ただ、伊賀によくある単郭の方形居館ではなく、主郭の下に広い二の郭を持ち、穴倉式の櫓台もあるという拡張された城跡です。

集落から城跡方向
歴史

山村氏の詰め城との事です。第一次天正伊賀の乱(天正六年(157年)〜天正七年)の際の丸山合戦(天正六年)<丸山城>で伊賀勢のなかに山村氏の名があるとの事です。丸山城と山村氏城は直線距離で2km弱しかないです。

主郭穴倉櫓台土塁     主郭北側下コの字土塁
  
二の郭への斜面
二の郭と土塁
二の郭土塁
二の郭
穴倉式櫓台土塁
穴倉式櫓台土塁
穴倉式櫓台土塁(主郭から)
主郭土塁と虎口
主郭虎口(向こうは二の郭)
主郭土塁横の土塁(穴倉櫓台)
北側から主郭切岸
主郭北側下のコの字の土塁
主郭東下・主郭切岸と堀?
主郭東下・主郭切岸と堀?

近くの城・関連の城:中原氏館