伊賀 阿波氏城



ファイルNo3347


                         主郭と土塁・石積み   

@ あわしじょう 
  別名 上の館 

A住所:
B目標地点:伊賀市下阿波
    旧:阿山郡大山田村

C形式:山城  D比高:60m 
E現況:山林

F遺構等:郭・土塁・堀切・石積み・標識
G時代/人物:室町期/阿波氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  ゲートから10分

J撮影・訪問時期:2017年11月

  

道案内 

名阪国道(国道25号線)の中瀬インタを下り、国道163号線に入り大山田方面に進みます。8Km先の平田の信号(伊賀市大山田支所手前)を直進します。さらに約8km先の信号を通過します。(左は富永の集落の外周を迂回して「さるびの温泉」への道です。) 信号から約600m先、斜め逆Vで右折します。道を下ると橋で服部川を渡ります。ここはおおさんしょううおが居る川のようです。橋から50m先で左折し50m先のゴミ集積場横に駐車します。集積場では左手の道と右手田畑の中の一本道に分かれます。200m先の田んぼの真ん中の十字路を右折し山に向かい、200m先のフェンスのゲートをくぐります。右手に「阿波氏城 150m」の標識がありますが、川に橋がありません。(昔は丸太橋があったようですが) 浅瀬を探して飛び石渡りします。
 
訪城備忘録

近くの居館(阿波氏館)から南東の位置になります。麓の標識のところから坂を上ると谷部の平坦地に出ます。平坦地端に土塁もありますが、田畑かなにかの跡のようです。左手の急斜面に細い道のようなものがあり、つづらで丘陵先端まで登ります。丘陵先端には主郭手前の郭があり、西側に虎口風の窪みがあります。ただ、ここは往時は虎口ではなかったかもしれません。背は主郭土塁からの切岸になります。この斜面に石が散乱していて石積みがされていたようです。一段登ると主郭です。主郭は西側のみ土塁が無く、北と東にLの字に土塁があります。郭内土塁にも補強のためかやや大きな石で石垣があります。南側は櫓台の切岸で一段高くなっています。この切岸面にも石積みがあります。この石垣の大きさなんかは近くの小野氏館に似た感じがあります。櫓台の南側には土塁があり、その先に尾根を切る堀切があります。主郭の西から櫓台下の帯状通路があり、西側に降りる両サイド土塁の通路につながり、その下に小郭があります。ここが往時の大手のようです。石積みなんて期待してなかった城でしたから得した気分です(笑) 上の館と呼ばれるように詰城という戦闘的な要素だけでなく居住性も感じる城です。規模の小さい城ですがなかなか遺構の面白い城です。

麓標識
歴史

阿波氏館を参照ください。

         主郭櫓台から主郭          主郭の櫓台背後の堀切   
館付近からの遠望
  
  ゲート         麓の標識周辺
谷の平坦地形状 (昔は畑?)           谷の土塁と登り方向
尾根先端の郭と切岸          尾根先端郭の虎口?
主郭土塁と石積み
主郭土塁
西郭への通路(坂虎口?)
主郭櫓台から主郭を見る
櫓台土塁

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