伊賀 小野氏館



ファイルNo3291


                           虎口 

@ おのしやかた 
  別名  

A住所:伊賀市富永
    旧:阿山郡大山田村

B目標地点:
C形式:丘城  D比高:30m 
E現況:山林

F遺構等:郭・石垣・土塁・堀?
G時代/人物:室町期/小野氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  富永の外周道路から2分

J撮影・訪問時期:
2017年07月・11月

  

道案内 

名阪国道(国道25号線)の中瀬インタを下り、国道163号線に入り大山田方面に進みます。8Km先の平田の信号(伊賀市大山田支所手前)を直進します。約8km先の信号で斜め左に入ります。(富永の集落の外周を迂回して「さるびの温泉」への道です。) 約1.8km先、大きな右カーブの手前が十字路で、左手にログハウスの作業場があります。車は右手の空き地に停められました。この作業場の手前の茂みの中が城跡です。作業場の入り口から70mほど来た道を戻ると登る小道があります。3mほど登ると茂みの中は平坦地が広がっていて右手に城館の虎口が見えます。

訪城備忘録

基本は単郭方形の城館ですが、四方50mほどある大きな郭で周囲を巡る土塁の高さは5mほどあるような高いものです。虎口は南北にありますが、南の虎口にはしっかりとした石垣が残されており、大変驚かされます。この石垣は虎口の内側、東側土塁の下側にも続いています。城館の周囲は南側、西側が広い平坦地になっていて異様です。兵站基地のように見えます。近くの植田氏城の廻りも平坦地が広くあり、共通性を感じます。この地域は伊勢から伊賀に入る長野峠を越えて来てすぐの場所、天正伊賀の乱での織田氏、あるいは、伊勢国衆勢の臨戦基地になってたんでしょうかね? 石垣もあることから織田氏の前線基地だろうか? 城館の周囲に明瞭な堀はないですが、道路側(東側)と作業所側(北側)に空堀の痕跡があります。西側南側は広い平坦地で堀はないんですが、その外側には川があり、これが堀代わりなのかもしれません。いずれにしても無名の城ながら石垣の残り方が興奮させられます。

城跡全景
歴史

小野氏の居館と言われますが詳細不明です。小野弥右衛門の名があるようです。

石垣           主郭内
  
主郭南外側        主郭南虎口
南虎口と石垣
南虎口と石垣
主郭内と土塁
南虎口を郭内から        東土塁の石垣
東側土塁
北虎口       東土塁上
主郭内(土塁の上から)
北土塁から西土塁への曲線

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