越前 赤谷城



ファイルNo3867

一乗谷の南東を守る支城と推定される城

         第二堀切               

@ あかたにじょう 
  別名  

A住所:福井市赤谷町
    旧:足羽郡美山町

B目標地点:天神社・観音堂
C形式:山城  D比高:150m 
E現況:山林

F遺構等:郭・堀切・土塁
G時代/人物:戦国期/朝倉氏?
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  20分

J撮影・訪問時期:2022年10月

  

道案内 ←城跡      ←登り口

北陸高速道福井インタを下り、国道158号線を大野方面に進みます。約17km先、小和清水奈良瀬トンネルを越えて約2km先の信号で斜め右に入り県道2号線を進みます。約7km先で国道476号線に合流します。約1.6km先で右手に入り坂を登ります。約2km先が赤谷町で右折して少し登ると左手上に天神社があります。

または、北陸自動車道鯖江インターから県道103号線を進みます。約8km先、野岡町のT字でいったん左折、すぐに右折、川を渡るとすぐに左カーブで400m先を右折、500m先の山室の信号で左折、県道2号線を進みます。600m先県道は右手に進みます。約13km先、野尻のT字で左折し国道476号線に入ります。約7.2km先を左折し赤谷町に向かいます。

訪城備忘録

天神社の背後に回り込む道があります。ここに入ってすぐの右手にわかりにくいですが中腹にある観音堂への道がありますのでここから登ります。観音堂までは崩壊してますが石段が続いてます。観音堂の裏手から斜面に取りつきます。先人が木にくくっていただいている白テープが頼りです。比高で約80mほど直登しますと尾根先端郭に至ります。ここから登りの尾根を進んでいきます。先端郭から少し行くと草木が伸びていて確認しづらいですが段郭の平坦地が三段ほどある感じです。

段郭を越えると明瞭な第一堀切があります。幅はないですが深さもあり鋭角な斜面で明瞭です。ここを越えてさらに進むと幅のある平坦地に至ります。ここが主郭と思われます。進行方向で右手側に尾根に沿った溝状地形とそれに沿った土塁状があります。左手は草木が多く全体的に見渡せません。主郭から尾根側の先に今度は尾根を横断した形で幅のある窪みがあります。見ようによっては浅い堀切にも見えます。それにその先の尾根上に平坦地があり、副郭と思われます。この先は第二堀切があります。この堀切も幅はあまりないのですが、深さがあり斜面も鋭い明瞭な堀切です。

ここを越えると細尾根の郭があり、その先に第三堀切があります。この堀切は草木が伸び、倒木などもあり明瞭とは言えません。ここで城域は終わりで尾根斜面が上へと伸びています。

下山途中、聞きなれない動物の鳴き声がしました。携帯電話の電波も届きません。ここは単独行動はしない方がいいです。

麓の美山林道のガイトマップ説明板の右手川沿いに平維盛の墓があります。美山林道は一乗谷近くまで繋がる林道ですがガイドマップがあるので大丈夫だろうと入りましたが、とんでもなく荒れていました。眺望はいいんですが、もし通るときは車の腹を擦るのも覚悟してください。

平維盛は壇ノ浦の戦いで逃亡したと伝えられ、全国的に生存説や墓があるようです。この赤谷町は維盛の父である重盛の所領であった事もあり、そんな伝承があるようです。ここから南に10km程のところにある梅田氏庭園は梅田氏の館跡で梅田氏は平維盛の一族と言われ倶利伽羅峠の戦いで敗れた後、ここに逃れて当地に定住したとのことです。
歴史
美山林道説明板

詳細は不明ながら一乗谷の支城として機能したようです。

第一堀切      主郭と土塁?
地理院地図加工 城跡概略図
美山林道から南側の眺望
  
第一堀切手前の段郭
第一堀切手前の段郭
第一堀切手前の段郭
第一堀切
第一堀切
第一堀切背後の尾根    主郭手前の尾根から主郭
 主郭の窪みと土塁
 主郭の窪みと土塁
 主郭の窪みを正面から 
主郭と副郭の窪地(浅い堀切にも見える)
副郭から主郭方向を見る(間に浅い堀切状地形
副郭
第二堀切
第二堀切
第二堀切
第二堀切
第二と第三堀切の間
第三堀切
第三堀切から背後の尾根斜面
道案内
麓の平維盛の墓     (美山林道の眺望)
天神背後の登り路      観音堂
 観音堂から斜面へ取りつく     直登の斜面     
尾根先端郭      尾根先端郭を上から

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