若狭 海坂山城



ファイルNo3832


          登り尾根中間の堀切状              

@ かいさかやまじょう 
  別名  

A住所:小浜市岡津
    

B目標地点:岡津製塩遺跡
C形式:山城  D比高:60m 
E現況:山林

F遺構等:郭・堀切・竪堀・土塁
G時代/人物:戦国期/武藤氏
H満足度: 凸+
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  登り口から10分

J撮影・訪問時期:2022年07月

  

道案内 ←城跡      ←登り口

舞鶴若狭自動車道の小浜西インタを下り、岡津の信号で左折し国道27号線に入ります。約600m先の路地に右折し(左手が岡津製塩遺跡)約200m先で本所川を渡ります。渡ってすぐ右折し本所川沿いの小道を進みます。左手の小山が城跡です。約300m先、一軒民家を越えたところに登城口があります。最初は藪ですが、左手方向の斜面を登って行くと城跡です。

訪城備忘録

山頂の主郭から見て、登城口の東側麓からの支尾根で主郭までと主郭から北から北東に延びる尾根に遺構が展開しています。城域としてはそこそこ広く、郭はしっかりしていますが、各所にある堀切はどれも浅く不明瞭で風化しているのかなにかしっくりとこない城跡です。

城跡の山の麓を巡る道の東側から登ります。薮を越えて少し登るとすぐに大きな段郭があります。この北側は堀状で麓に落ちてます。さらに登って行きます。中間点で本当に薄い堀切状、それに繋がる横堀状が続いた箇所があります。山頂の主郭手前まで登ると主郭下に小段郭があります。主郭はそれなりに広いです。主郭から北側尾根に向かいます。主郭北側下も堀切になっていて反対側には低い土塁になってますがこちらも不明瞭です。北側尾根を進み途中で尾根は北東に曲がります。この曲がりの斜面にも堀切があります。浅いですが土橋の痕跡がありました。この先に郭があり、その先から尾根は下りますが、ここの切岸下にも堀切があります。郭端に近い斜面に短いんですが明瞭な堅堀状がありましたが、これは遺構だろうか? 今まで堀切が薄かったので、崩落の跡かもです。

歴史
尾根の木立の間から見える海

築城時期、築城者は不明ですが 稲葉山城の武藤氏の支城と言われます。天正九年(1581年)に本郷氏に攻められ落城したと考えられるとの事です。


北東尾根堀切
国道27号線沿いから城跡遠望
登り口     支尾根
  
登ってすぐの平坦地(段郭)
登ってすぐの郭から延びる堅堀状
切岸
支尾根途中の堀切状
堀切状から延びる横堀状
主郭手前郭
 主郭
主郭から北尾根方向(段差は薄い堀切と低い土塁)
 北尾根の郭
北東尾根堀切と土橋?を斜め横から
北東尾根堀切と土橋?を上から
北東尾根堀切と土橋?を下から
北東尾根中段の堀切
短い竪堀?

近くの城・関連の城:稲葉山城 達城