近江 木戸山城+木戸城



ファイルNo3660


             主郭の土塁               

@ きどやまじょう 
  別名  

A住所:大津市木戸
    旧:滋賀郡志賀町

B目標地点:
C形式:山城  D比高:320m 
E現況:山林

F遺構等:郭・土塁・堀切
G時代/人物:室町期/佐野氏(木戸氏)
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  40分

J撮影・訪問時期:2020年08月

  

道案内 ←城跡  ←木戸山城登り口  ←木戸城推定位置

国道161号線(湖西道路)の志賀ランプを下り、県道345号線を琵琶湖方面に進みます。約1.2km先の志賀駅口の信号で右折し県道558号線(旧:国道161号線)に入ります。約600m先の大津市木戸の信号(歩道橋のある信号)<手前に木戸という信号もあるので注意>で右折します。約200m先がT字交差点で正面が樹下神社です。T字を左折しすぐを右折し神社沿いに進みます。神社を越えてから約700mほど細い道を進むと国道161号線(湖西道路)のガードトンネルです。これをくぐり、右折します。約200m先に左手への道があります。角に木戸登山口という標識があります。この林道をひたすら上ります。車は無理と思いますので、この林道入口に停めていきます。すぐに1つ目の小さな橋を越え、1つ目の砂防ダムを越えて登っていくと2つ目の橋を越えると左手からくる林道と合流、右手へ登っていきます。 2つ目の砂防ダムを越え、そこから約200mほど岩場の道を登ると右手に分岐した山道があります。これが登城道で尾根まで登ったら右手側が城域です。
 
訪城備忘録

2つ目の砂防ダムを越えるとガレ場を登る感じの山道になります。岩がゴロゴロしている道を約200mほど進むと右手に分岐道があります。これを尾根まで登ります。この道は塹壕のような道で片側に石積みがずっと続きます。しし垣なんやろか? 尾根まで登ると右手が城域です。尾根上は堀切の感じです。右手に登るとしゅぐに主郭ですが、主郭下は窪地があり、武者隠しだろうか? 主郭は20m四方の小さな郭で東側が高く、北側から西側一部、南側一部に土塁が延びています。南西側が大きく土塁がない部分があります。西側下に下りると主郭の高く鋭い切岸が実感でき、主郭下の西から北側へ帯郭が巡ります。帯郭から西側尾根が緩斜面で下りていきます。鞍部まで下りると堀切状の窪地があり、その先はわりと平らな尾根が続きます。ここは標高445mの標識が先端にあります。この先は急な斜面で城郭遺構はない感じです。小さな城ですが、見張り台・監視台のような主郭周囲のみが明瞭な遺構ですが、ここまで残ってると比高300m以上を登ってきた甲斐があります。

主郭背後
歴史

築城者、築城時期は定かではないようですが、麓の樹下神社の縁起に木戸城主の佐野左衛門尉豊賢が正平三年(1348年)に創建、木戸城主の佐野十乗坊秀方が天正六年1578年)に再建とありますので、佐野氏が室町初期から戦国期までこの地に関わったようです。木戸城が平時の居館、木戸山城、歓喜寺城・歓喜寺山城はその詰め城と言われます。

主郭土塁     主郭切岸と帯郭
手前・木戸城辺りと木戸山城遠望(手前の山の山頂からやや左に下りたところあたり)
地理院地図より (丸が主郭と先端郭)・線は登城道)
登城道から琵琶湖・堅田方面眺望
  
登城道から見る堀切と右手城域
堀切、向こうが主郭
      主郭切岸      主郭と堀切の間の窪み(武者隠し?)
堀切・右手主郭切岸
主郭土塁
主郭
主郭と土塁
主郭と土塁
主郭切岸と帯郭
主郭切岸と帯郭
主郭切岸と帯郭を帯郭下から
西側尾根斜面
西側尾根斜面
鞍部(やや堀切状の窪みあり)
西側尾根
道案内
樹下神社
林道入口
林道途中
1ケ所目   砂防ダム   2ケ所目
2番目の砂防ダムの上、城への分岐点
2番目の砂防ダムの上、城への分岐点
登城道途中 石積みの塹壕風

近くの城・関連の城:歓喜寺城・歓喜寺山城