近江/ 田上山砦



ファイルNo1699

賤ケ岳の戦い時の豊臣方本陣

      北側虎口の土塁と堀・土橋  

@ たがみやまとりで 
  別名 木之本城 

A住所:長浜市木之本町黒田
    旧:伊香郡木之本町黒田

B目標地点:田上山
C形式:山城  D比高:180m 
E現況:山林

F遺構等:郭・土塁・堀・堀切・虎口・碑・説明板
G時代/人物:戦国期/豊臣氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  猿田彦神社から25分

J撮影・訪問時期:2007年04月・2015年09月 他

  

道案内   ←裏手登り口       ←意富布神社登り口

北陸自動車道木之本インタを下り、木之本IC口の信号を右折し国道8号線に入り、長浜方面に進みます。国道は次の信号で右折ですが、そのまま直進し、木之本市街に入ります。400m先の木之本地蔵院前で左折します。1.4Km先、北陸自動車道のガード手前に右手へ登る道がありますので、ここを登ります。すぐに右手に墓地があり、ここの一番山側まで行きます。墓地の北側に猿田彦神社という小さな祠があります。この裏手に山への道があります。しっかりした木の階段が続いています。比高で160mほど登ると尾根に出ますので、ここから右手に進みます。 または、意富布神社(おほふら)の境内右手から登城口があります。
 
訪城備忘録

尾根に登ると右手に進みます。幅のある尾根ですが草木が茂っています。先でいったん下る感じになります。尾根の鞍部ですが、巨大な堀切にも見えます。再び登ると北側の虎口に到達します。桝形であり、内側の虎口前には堀もあり、まさしく織田の角馬出です。ここから削平は不完全ですが広い郭が広がります。兵の駐屯地区なんでしょ。その先には土塁に囲まれた三つの郭があり、主郭と副郭です。西側尾根にも郭があり、その先端には平虎口があります。陣城ですから削平は不完全ですが、構造はまさしく織田系城郭で、玄番尾城の一部を切り取り、土塁を低くして、少し規模を小さくしたという感じで、敵味方の構造が似ているという事で、織田系の内輪もめの戦いが賤ケ岳の戦いであったと 納得できます。


北側桝形虎口
歴史

天正十一年(1583年)の賤ケ岳の戦いに備えて、1ケ月で築城された豊臣方の陣城です。豊臣秀長が15000人を率い守備し、事実上の豊臣方の本陣として機能しました。<現地説明板より>


    西側郭の土塁  縄張り図(現地案内板より)
南側端の土塁と空堀        南側郭の西側にある城址碑
  

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