近江 森城



ファイルNo0735

金森長近が育った町

                       金ケ森城について書かれている碑                

@ かながもりじょう 
  別名 金森城 

A住所:守山市金森町753
B目標地点:善立寺
C形式:平城  D比高:ーm 
E現況:宅地・寺

F遺構等:類似碑
G時代/人物:戦国期/本願寺・一向一揆
H満足度:
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  2分

J撮影・訪問時期:2005年03月・2021年11月

  

道案内 

名神高速栗東インタより国道8号線に入り、宅屋(やけや)の信号で左折し県道145号線を進みます。4Km先古高町の信号を右折し、500m先の小さな川を越えて、2本目の道を左折し住宅団地に入り、1本目を右折し、100m先で用水路を越えすぐ左折した突き当たりが善立寺です。最後の角から善立寺までの左手に類似碑があります。また、最後の角を直進してすぐに蓮如上人杖堀池跡があります。
 
訪城備忘録

類似碑のあるあたりにあったはずの林は、すべて伐採されていました。また、金森御坊跡、及び、善立寺は非公開のため入れません。 2021年に16年ぶりに寄って見ましたら類似碑のある所はそのまま小公園ですが、その手前や周囲は新築の住宅地になってしまってました。

蓮如上人杖堀池跡
歴史

平安時代、川那辺氏が京都より移り住み、金森城を築城して周辺を領したと言われるようです。室町期、川那辺厚保春、在貞、矩厚は浄土真宗に帰依したようです。矩厚は道西坊善従(1399〜1488年)と名乗り、善立寺を開基しました。寛正六年(1465年)に京都山科本願寺が山徒(比叡山)にその地を追われた際、蓮如上人は宗祖親鸞聖人の影像を奉じて脱出、ここ金森が上人を迎えて3ケ年の間この地で教化を続けました。この地はその後、町全体を土塁・堀を巡らし金森城として石山本願寺を攻める(1570〜80年の間が石山本願寺との攻防期間)織田信長の軍を牽制しました。元亀二年(1571年)に金森の戦いが起こっています。 <現地碑+加筆>

【金森長近】
ここ金森町は戦国武将の金森長近≪大永四年(1524年)〜慶長十三年(1608年)≫が生まれ育ったところと言われています。父の定近は、美濃土岐氏一族で多治見市大畑に住しました。主家土岐氏が衰え、定近はこの頃に近江野洲郡金森(守山市)に移り大畑氏より金森氏と名乗りました。長近は金森で生まれ通称五郎八といいます。天文十年(1541年)まで住んだようです。その後、信長の母衣衆として活躍し、信長から長の一字を賜り長近を名乗りました。天正三年(1575年)に越前大野3万石の領主となります。その後、賤ヶ岳の合戦では秀吉に従い、天正十三年(1585年))に秀吉の命を受けて飛騨を攻略し天正十四年(1586年)に飛騨高山に3万8700石で封ぜられ高山城を築城しました。関ヶ原の戦いには東軍に属し領地安堵されました。 <資料より>

金森御坊跡(懸所本堂)      史跡案内板
道西坊碑     2005年当時・土塁跡のような盛り上がりと堀跡?かな水路
大庄屋 諏訪屋敷 3768
主屋の屋根
@ すわやしき 
  別名  

A住所:守山市赤野井町
B目標地点:赤野井別院
C形式:平城  D比高:ーm 
E現況:宅地

F遺構等:主屋・書院・茶室・庭
G時代/人物:戦国期/諏訪氏
H満足度:

I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  2分


J撮影・訪問時期:2021年04月・2021年11月

琵琶湖取付道路(県道11号線)の洲本町の信号で草津方面に曲がり県道26号線(浜街道)に入ります。約1.5km先、の赤野井町の信号で左折します。約500m先、赤野井別院、専念寺を過ぎて左折します。約100m先のT字で左折し、約50m先の左手が諏訪屋敷です。

江戸後期の庄屋の住宅と書院が現存します。また、茶室は明治になって大津の円満院からの移築で江戸初期(元禄十二年(1699年)の銘のある鬼瓦があったとの事です。)の建物のようです。諏訪氏の名であり、書院の屋根の家紋を見ると形状は違いますが「梶の葉」家紋ではあります。敷地の大きさなどは長浜市の下坂氏館と同じくらいで、戦国期に来住している事もあり、土豪とも言えるのかもしれないですね。

諏訪家は一説には永正年間(1504年〜21年)に小笠原貞朝の次男の諏訪左近将監長治が信州より来住したとされます。ただ、これは定かではなく、慶長七年(1602年)の検地控えの文書には赤野村庄屋山本将監とあり、江戸期初期には山本氏と名乗っていたようです。この地は元和九年(1623年)より明治維新まで淀藩の飛び地で諏訪家は大庄屋を代々務めたようです。

書院      土塀
南側水路(天神川)
書院と舟入
主屋
主屋内
茶室       枯山水庭園
書院(庭側)
主屋(庭側)
書院
主屋玄関と書院
書院の屋根と家紋

近くの城・関連の城: