大和 鉢伏山城



ファイルNo3895


             東の郭下、畝状堅堀の一つ               

@ はちぶせやまじょう 
  別名 鉢伏城・古市山ノ城 

A住所:奈良市鹿野園町(〜鉢伏町)
B目標地点:奈良県ヘリポート・鉢伏峠
C形式:山城  D比高:鉢伏峠の道から50m 
E現況:山林

F遺構等:郭・畝状堅堀・土塁
G時代/人物:戦国期/古市氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  鉢伏峠の道から茶畑経由で20分

J撮影・訪問時期:2022年12月

  

道案内    ←進入口

国道(国道25号線)の針インタを下り、国道369号線を北上します。14km先、水間の信号で国道は右折ですが、左折して県道80号線に入ります。約4km先の信号で直進して県道47号線(県道80号線と併用区間)に入ります。約1.5km先の田原の信号を直進して県道80号線に入ります。約3.5km先、奈良県ヘリーポート入口を過ぎて約100m先を左折します。約400m先が鉢伏峠です。約1km先の右手に数軒の民家がありここで右折し坂を登ります。登りきると茶畑に至ります。茶畑内の道をU字に歩いて行き、入ってきたところとは谷間を挟んで反対側斜面の茶畑を登って頂部から尾根に入ります。倒木は多いですが、そうアップダウンもないです。尾根を約300m進むと城域です。 (鉢伏峠付近から入れないか探しましたが迷いそうです。茶畑からが一番安全ですが、茶畑に入ってもどなたもおいでにならなかったので許可はいただけてないです。行かれる方も自己責任でお願いいたします。)
 
訪城備忘録

わりと平坦な尾根を進み最後の斜面の上が頂部になりますが、その手前、尾根左手下に郭のような平坦地とその先に人工的加工がしてあると思える堅堀状が麓に向かって長く落ちています。最後の尾根を登ると頂部です。主郭というほどの広さはないです。ここの北下に細長い平坦地が東西伸びています。頂部から東側へ下りていくと東の郭です。低い土塁は南半分に半円状に残ります。丸い感じのわりと広い郭です。この東の郭の東下斜面から東南下斜面に四条の大きな畝状堅堀が残ります。堅堀間の土塁も高く幅もあり、堅堀も幅がある、けっこうしっかりとした畝状堅堀です。

頂部郭の北下を通り、頂部西下にはU字に窪んでいて、南端は土塁で繋がっています。片堀切みたいな感じです。この先は細長い大きな西の郭があり、南側はわりと高く長い土塁が残ります。郭内は倒木が多すぎて見通せないですが、居住性のある郭です。主郭はどこだろ? 西の郭をすべて探索してませんが主殿郭が西の郭で頂部が櫓台ということだろうか?

城としては小さな城で、東西の連郭式の城であるが、畝状堅堀と郭の土塁は見どころですね。

城跡への進入口
歴史

築城時期は定かではないようですが、平地の古市城に対し、古市氏の詰めの城として築城されたようです。史料には永正十七年(1520年)、古市公胤がここに拠って筒井氏に対抗したとされるようです。大永元年(1521年)に再び筒井順興と対立し、鉢伏山城は落城、翌年までに古市氏の諸城は陥落し古市氏は没落したとの事です。

南西下の堅堀      東の郭
地理院地図を加工(青線が城跡・黄線が登城ルート)
茶畑からの眺望(奈良盆地と生駒山)
茶畑からの眺望
  
城跡下尾根
南西下の堅堀
南西下の堅堀
南西下の堅堀
南西下の堅堀
頂部郭
東の郭と低い土塁
畝状堅堀のひとつ
畝状堅堀のひとつ
畝状堅堀のひとつ
頂部郭西下のU字窪み
西の郭と土塁
西の郭と土塁
城跡までの尾根道
城跡への尾根
城跡への尾根
茶畑からの眺望
茶畑からの眺望

近くの城・関連の城: