丹波 佐武ケ嶽城



ファイルNo3812


            南斜面の三条の巨大な堅堀            

@ さぶがたけじょう 
  別名 大内山城  

A住所:舞鶴市境谷〜福来
    

B目標地点:朝禰神社(あさね)
C形式:山城  D比高:240m 
E現況:山林

F遺構等:郭・堀切・畝状堅堀・土塁
G時代/人物:戦国期/三上氏
H満足度: 凸凸+
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  40分

J撮影・訪問時期:2022年04月

  

道案内 

舞鶴若狭自動車道の舞鶴西インタでおり、信号を左折し府道27号線に入ります。堀トンネルを抜け、国道27号線のジャンクションを舞鶴当面に向かいます。約5km先、大手千日前の信号で右折し、府道28号線に入ります。約1.2km先の倉谷の信号で右折します。約200m先、東山禅寺前で右折、さらに、約100m先で左折します。道なりに約150m先で右折します。約100m先が朝禰神社の駐車場です。ここから遊歩道を約50m行くと道は左に曲がり鳥居を越えて道なりに約250m先、左手階段を登ると朝禰神社へ、直進して山道に向かうと佐武ケ嶽城方向です。朝禰神社から直登すると倉谷城です。倉谷城から佐武ケ嶽城に行けます。

佐武ケ谷城への登り道は最初の部分で道の崩壊、竹藪の倒木などで難儀します。少し進むと古道になります。大きな段差の斜面には木の階段も確認はできます。しばらく登って行くと最初の尾根です。ここで逆Vに左手の尾根道を北側に進むと倉谷城に至ります。佐武ケ嶽城はさらに右手を登ります。古道は、途中消えたり、はっきりしていたりという状況です。上の尾根に登る手前斜面はけっこうきつく消えてますがつづら道になっている感じです。上の尾根から古道はさらに左手へ登っていますが、右手の尾根道を進むと城域に至ります。

訪城備忘録

登城道は明瞭ではありませんが、なんとか道とわかる感じで登って行きます。右手に進む地点を間違えるとさらに山奥に登ることになるので注意が必要です。急斜面をつづら道状で登ったところを右手ですから間違えないようにしてください。 

さて、城跡ですが、上の尾根を右手に進むとすぐに東端の二重堀切です。浅いですが明瞭です。特に郭側の堀切は明瞭です。この堀切、東側から見た側に折れて東の郭の北側下で落ち込んでいます。堀切と言うより横堀の要素がある感じです。

東の郭は南側と東側に土塁を持つという感じで西側は主郭との切岸で北側は解放されています。その上が主郭です。東の郭から主郭の南斜面には三連続の巨大な堅堀と竪土塁があり、西の郭の南端にも一条あって四条の大きな堅堀があります。

主郭は広く幅があり、東から南、西側と土塁がコの字に巡ります。なかなかいい土塁です。この城をいったん整備した時の城跡プレートが落ちていました。北側は解放され、眺望がいいです。西側下に西の郭、北下に腰郭があり、このふたつは連結しています。西の郭の西尾根には小さいですが五重堀切があります。豪快な連続堀切ではありませんが、きちんと作られた感じのする連続堀切です。

三条の大きな堅堀は中間に堅土塁があり、畝状堅堀というより連続堅堀あえて記述しました。 なかんかしっかりした遺構でびっくりの城跡でした。

歴史
城跡名プレート

築城時期ははっきりしませんが、1400年代中期に領主に三上江州の名があり、三上氏の城とされます。


東端二重堀切の一つ      主郭東と南の土塁
西下五重堀切
主郭からの眺望(中心やや下、口の字に見える建物の下が田辺城)
地理院地図より(加筆)
田辺城から佐武ケ嶽城遠望
  
東端二重堀切の外側の堀切
東端二重堀切の郭下側の堀切を尾根側から見る
二重堀切手前側を横から
二重堀切の郭下の堀切が北側に折れている箇所
堀切が北側に折れた先端
東の郭から二重堀切を上から見る
東の郭から二重堀切を上から見る 
東の郭
 東の郭の東側土塁
南斜面の巨大な連続堅堀
南斜面の巨大な連続堅堀
南斜面の巨大な連続堅堀(主郭上から)
主郭と周囲の土塁
主郭からの眺望
主郭からの眺望
主郭からの眺望(左手の山が愛宕山)
主郭からの眺望
主郭の東側と南側土塁
主郭南側土塁から西側土塁
主郭西側土塁
西の郭          西の郭と主郭との切岸
主郭北下腰郭     腰郭と西の郭の虎口
西尾根五重堀切
五重堀切の西の郭下堀切と西の郭との切岸  
五重堀切
五重堀切の中間から西の郭方向
五重堀切のひとつを横から
五重堀切中間部
五重堀切先端部
登り道
神社階段際にある案内板と登り道入口
麓:崩壊しかけた登り道      最初の段差のある斜面
下から見た   倉谷城への分岐点(←は倉谷城へ)   上から見て
登り道
登り道
急斜面登り道
上の尾根が見えた地点
城域手前尾根

近くの城・関連の城:倉谷城