丹波 梨子岡城



ファイルNo3762
              三重堀切のひとつ           

@ なしがおかじょう・なこがおかじょう 
  別名 

A住所:綾部市武吉町小谷
B目標地点:玉泉寺
C形式:山城  D比高:60m 
E現況:山林

F遺構等:郭・堀切・畝状竪堀
G時代/人物:室町期?/坂田氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  寺の墓地から10分

J撮影・訪問時期:2021年10月・2023年10月

  

道案内 

京都縦貫道の京丹波わちインタを下り、国道27号線を綾部市街地に進みます。約5km先、山家の信号で右折し府道1号線に入ります。約8.5km先を十倉の信号で右折し府道481号線に入ります。 約800m先、玉泉寺の標識のあるところで右折し細道を下ります。約200m先で細い橋を渡り、約100m先が武吉町集落入口です。いったん左折し約100m先を右折し約120mhど登ったところが玉泉寺下です。前回は主郭に入ろうとしたら、主郭奥側下で獣臭と聞きなれない鳴き声があったため、主郭入ったところで撤退しました。再訪では主郭南側下の三重堀切、東斜面の畝状堅堀を見学しましたが、西側斜面は草木も多いため危険と判断し、2回目訪城も西側斜面は諦めました。

訪城備忘録

寺の階段を登り山門横を通り登ると墓地です。道をそのまま墓地の奥(山のすそ野)に行くと山の裾を巡るフェンスがあり、やや右手にゲートがあります。ゲート周辺のみ草木が多いです。左手に少し登ると草が無い斜面になります。そのまま比高で50mほど直登することになりますが、木があるためそれほど苦ではないです。

主郭に近づくと地形が複雑になります。堀切から落ちる堅堀を登ります。主郭下の堀切に至ります。主郭の東斜面に畝状竪堀がわりとわかりやすく残ってます。西斜面にも残っているはずですが草木が多い状態でした。主郭手前に小副郭の平坦地があり、主郭は東と南側が一段高くはなっている郭です。整備はされてないのでやや薮状態です。南北にやや長い長方形の郭ですが、さほど大きな郭ではなく、土塁も無いです。主郭南側には背後の尾根を遮断するしっかりとした三重堀切があります。薮にもなっておらず、明瞭で、しっかりと見ることができます。規模もそこそこある各堀切です。各堀切は東斜面に長く堅堀が落ちています。西側にも短い畝状堅堀、小堀切もあるようですが草木で見えません。この城は小城ですが畝状竪堀をもつ城跡です。綾部、福知山、舞鶴には畝状竪堀をもつ城跡が多いです。

玉泉寺
歴史

坂田氏が城主と伝わるが詳細は不明との事です。この地区の有力国人の渡辺氏に従ったものとは思われます。

三重堀切@      畝状堅堀を上から
三重堀切@
北の堀切の北西側
地理院地図より
墓地裏ゲート      直登の斜面
城跡遠望(手前の山)
  
直登の斜面(堅堀)      北側の堀切
北側の堀切
北東斜面畝状竪堀
北東斜面畝状竪堀
北側の堀切を上から
主郭北下
主郭東下
主郭
主郭内の段差
三重堀切@
三重堀切@<堅堀下から>
三重堀切A
三重堀切A
三重堀切A
三重堀切BからAと主郭方面
三重堀切B
三重堀切B
三重堀切@の堅堀
東斜面の畝状堅堀
東斜面の畝状堅堀
北東の畝状竪堀の一つを真上から

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