丹波   周山城土の城



ファイルNo2948

明瞭な堀切と尾根を遮断する土塁

            第一の堀切

@ しゅうざんじょう・つちのしろ 
  別名 周山城西の城 

A住所:京都市右京区(京北周山町)京北下熊田町 
   旧:北桑田郡京北町周山
B目標地点: ウッヂィ京北・市役所京北支所
C形式:山城  D比高:250m 
E現況:山林 

F遺構等:郭・土塁・堀切
G時代/人物:戦国期/明智氏
H満足度:
凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  70分

J撮影・訪問時期:2015年02月・2018年03
         
2019年03月

  

道案内 

京都市内から国道162号線(周山街道)で進むか<国道9号線との交差点の五条天神川の信号から約25Km先、あるいは、京都縦貫自動車道の八木東インタより国道9号線の八木の信号で国道477号線に入り、約18Km先国道162号線と交流し次の信号の先、周山街道沿いのJA京北の向かいの道(JA前バス停横の道)より山中に入ります。各所に標識があるため迷う事は無いと思います。JA前より約2Kmの山道です。車は京北支所前のウッディ京北に止めさせてもらった方が無難です。石垣の周山城の西の郭の先の尾根を進みます。周山城主郭から約700m先が土の城です。
 
訪城備忘録

ほぼ総石垣の周山城、この西の郭の石垣群を越え、尾根に下ります。京都トレイルのハイキングコースになっていますが、道ははっきりはしてません。尾根上をしばらく進むと第一の堀切にぶつかります。この堀切はシャープで大きく明瞭です。左端から堀切を越えると鉄塔が建っています。鉄塔下を通り、尾根を進むと第二の堀切です。堀切の規模は第一の堀切より小さいのですが、尾根が細くなっているところにあるため、両サイドに落ちる竪堀を覗くと絶壁です。とても斜面を横に歩ける斜度では無いです。 堀切を過ぎて少し歩くと道が二手に分かれます。直進では無く、右手に進みます。大木にテープが取り付けられ、「黒尾・城山」と書かれていて、黒尾方面に進みます。 目の前に大きな斜面が現れ、ここを登ります。登りきるとわりと幅のある平坦な尾根が続き、その先端側に二重の土塁がありました、土塁の先には道が大きく左にカーブしながら下りて行くのと反対側台地へ繋がります。道は現代の林道でうんでここから先は行きませんでしたが、往時は登城道のひとつだったのかもしれません。反対側台地(林道を挟んで反対側)も大きく二段の郭で手前側は虎口の痕跡にも見えます。先端側には土塁が残っていて、下りていく林道を上から望めます。周山城は総石垣で、東側尾根は高低差で防御され、堀切はありません。 この西の尾根は長く続く事もあり、こういう防御があるのか、それとも、作られた時代が違うのか?? よくわかりませんが、この尾根に木戸、堀切があれば本城の防御は一段と高くなるとは思います。 なお、周山城登り口近くにある八津良神社ですが、もしかしたら周山城の居館跡という方もおいでです。場所的にはあってもおかしくはないとは思いますが、どうなんでしょう??

2019年03月再訪
第二の堀切のところが2018年の台風被害で大木が何本か倒れ、さらに南側の竪堀の先の斜面が土砂崩れで崩落してました。

トレイルの標識
歴史

周山城を参照ください。資料的には周山城本城西側が防御的に弱いため本城を守るために構築されたとされているようです。

第二の堀切        土塁
第一の堀切
第一の堀切
第二の堀切
郭と土塁
土塁
先端郭土塁
  
第一の堀切
  第二の堀切           第二の堀切からの坂
土塁のある尾根(郭)
第一の堀切
第二の堀切
八津良館
八津良神社           削平地
神社前から周山城方向      神社背後の谷

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