丹波    滝ケ嶺城



ファイルNo2033

小さい城ながら面白い遺構の残る

                            西の堀切
@ たきがみねじょう 
  別名 加舎城 

A住所:亀岡市本梅町平松
B目標地点:桂林寺
C形式:山城  D比高:250m 
E現況:山林
F遺構等:郭・堀切・堀・土塁
G時代/人物:南北朝期/森氏
H満足度: 凸凸+
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  桂林寺から40分
J撮影・訪問時期:2009年01月・2015年02月

  

道案内 ←登り口ゲート  ←城跡

亀岡市内より国道372号線で湯の花温泉に向かいます。湯の花温泉を越えて3kmほぼ先の宮前の信号で左折し国道477号線に入ります。2.8km先、右手の垣内集落を越えたあたりで右折、(本梅郵便局で右折でもいいです) すぐをまた右折し桂林寺への坂道を登ります。桂林寺手前の左手に駐車スペースがあります。 桂林時の境内を通り、山門を出て下ると獣除けフェンスが寺を囲むようにしてありますが、山門からまっすぐ下りるとネットがあり、これをくぐると左手フェンスが開閉式になってます。ここに入って200mほどフェンス沿いに歩くともうひとつ開閉口があり、この辺から山に向かいます。まっすぐ登っていき、道が沢に向かう地点で右手に登ります。登りきったらま左手に登り、砂防ダムが見えたらそれを渡り、再度左手へ登ります。また、道が沢とぶつかったところで右手の斜面へ登っていき、尾根先端から左手支尾根を登って行きます。途中中腹の右手に平坦地が広がる箇所があります。そのまままた登っていくと西の堀切に至ります。

訪城備忘録

平松集落の背後、中腹にある桂林寺の背後の山が城跡です。 城跡は主郭を中心に、主郭周囲を二の郭相当が巡り、東西に1段づつ郭があり、その先に東西ともに堀切があります。東西の堀切とものそばに石垣が残りますが、石垣というような技法的でもないし、土止めにしては大きい石であるしという感じの石垣です。東側の方が郭の切岸面に巡る感じで多めに残っています。主郭、二の郭ともに相当藪状態ではありますが、二の郭北側と東南側に虎口が判別できる感じで確認できます。 変わっているのは主郭・二の郭の南下にある空堀です。南斜面の西より1/3のところから西の堀切そばまであり、西の堀切とは竪土塁で遮断され、空堀はわずかにカギ状折れて二の郭の切岸にぶつかって終わってます。 堀底道にも見えますが、おとりの道でしょうか? なんとも意味がわかりません。 城跡としては小さな城ですが、なかなか面白い遺構の残る城跡でした。

桂林寺鐘楼
歴史

南北朝期、森頼永が築城と伝わるようです。桂林寺には天分年間の銘がある五輪塔や梵鐘が残り、天正三年(1575年)に再興されたとの寺伝であるため、代々、森氏の居城であったものが、天文末期〜天正初期に落城したようです。

西の堀切そばの石垣         東の堀切
主郭からの眺望
  
西の堀切          西の堀切そばの石垣
主郭の低い土塁    主郭切岸と二の郭
南の空堀
東の堀切
東の堀切そばの石垣
北の虎口・土塁
東の堀切そば石垣        副郭東側土塁
道案内
フェンスの進入口         最初の登り
右手へ登り地点        第二の登り
砂防ダムを渡ります。       右手へ登って行きます。
    登り途中の眺望         中腹の平坦地(左側)/右手の道を上から

近くの城・関連の城:数掛山城