若狭 麻生野城



ファイルNo3766


              堀切          

@ あそうのじょう 
  別名  

A住所:三方上中郡若狭町麻生野
    旧:三方郡上中町

B目標地点:宝重寺・雲岳寺
C形式:山城  D比高:130m 
E現況:山林

F遺構等:郭・堀切・堅堀・土塁
G時代/人物:戦国期/氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  20分

J撮影・訪問時期:2021年10月

  

道案内 ←城跡      ←登り口(宝重寺背後)

舞鶴若狭自動車道の若狭上中インタを下り、料金所過ぎたらその先は県道22号線に繋がりますが、料金所出てすぐの道を左折します。(できない場合は県道22号線で左折し、途中で左折し、路地の道に右折します。) 約1.5km先を左折し、集落内を約400m進むと雲岳寺です。雲岳寺は麻生野城の居館(香川氏館)と言われます。雲岳寺前の道を北側へ集落の端まで行くと宝重寺圓明堂があり、この寺の背後にフェンスゲートが見えますので、ここから入り、斜面を登ります。

訪城備忘録

ゲートをくぐると正面が短い谷部です。谷部には倒木がいっぱいです。左右は急坂の斜面ですが、左側に登ります。すぐに作りかけの林道があります。またすぐ急斜面です。この斜面を登るしかないです。(ゲート右の斜面は尾根近づくと斜度がもっときつくなる感じのため左のこの斜面を登ります。) 急斜面ですが植林された木々があるのでなんとか登れます。

尾根手前まで登ると小郭の連続段郭があり、その先、東尾根先端に明瞭な二重堀切があります。二つ目の堀切背後の斜面を登るとしっかりとした郭があり、北側斜面にもU字の薄い堀切が残ります。さらに登ると不完全な段郭が二段あります。風化したのかもしれません、切岸がぼやけてます。この周辺は木々が少なく眺望はいいです。猪のお風呂がありました。夕方訪城は気を付ける必要がありますね。この先はもうひとつしっかりした郭があり、この上の主要部は尾根上にやや「くの字」の郭群で主郭手前には一列の石列、主郭最高点にも石列があり、地蔵さまが置いてありました。昔ここは神社であったようです。主郭の石列の北側斜面には支尾根があり、斜面委は竪堀、その先にはU字の薄い堀切がありました。斜面に3つのU字堀切がありますが、主郭北下のこのU字堀切はまだましでした。この支尾根で猿の親子に遭遇しました。

主郭櫓台の背後は大きな堀切となっていて、その先にももう1条あり、二重堀切になっています。さらに、尾根上の郭を挟んでもう1条堀切があります。三つの堀切共に深く大きく明瞭です。三つ目の堀切を越え尾根に登ると意味不明の楕円の穴がありましたが、城郭遺構ではないんでしょうね。戻り、主要部の東端の南下に腰郭があり、その西端下にU字堀切がありますがやはり薄いです。 このU字堀切の東側斜面には昔の参道のつづら道の痕跡があります。下りて見ましたが相当に風化していてあてにはならんです。登った地点より西側の林道に下りてきました。

歴史
城跡遠望・手前は雲岳寺

築城時期は不明ですが若狭武田氏の家臣の香川氏の築城とされます。若狭武田氏が没落後は織田氏に従い、丹羽氏配下に組み込まれていたようです。

東端堀切       西端堀切
城跡からの眺望
宝重寺圓明堂(この左手後方にゲート有)       雲岳寺(香川氏館)
  
尾根東端斜面 小郭と堀切手前
東端二重堀切@
東端二重堀切@
東端二重堀切A
東端二重堀切A
東側最初の郭
東端郭の北斜面とU字堀切(薄いです) 
切岸が風化した感じの段郭
       帯郭         主要部下の郭(しっかりした削平と切岸)
主要部下の郭(しっかりした削平と切岸)
主要部下の郭(しっかりした削平と切岸)
主要部郭       主郭手前石列
主郭          主郭櫓台と石列
主郭背後西端三重堀切@
主郭背後西端三重堀切A
主郭背後西端三重堀切B
主郭背後西端三重堀切B
主郭背後西端三重堀切B
主郭北斜面竪堀         主郭北下支尾根のU字堀切を下から
南下腰郭      南斜面U字堀切
雲岳寺(香川氏館)

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