若狭 谷小屋城



ファイルNo3594

直登比高90mの上に見応えのある堀切が残る

              主郭西下堀切              

@ たにのおやじょう 
  別名  

A住所:小浜市中井
B目標地点:妙佑寺
C形式:山城  D比高:140m 
E現況:山林

F遺構等:郭・堀切・土塁
G時代/人物:戦国期/寺井氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  25分

J撮影・訪問時期:2019年09月

  

道案内    ←登り口

国道27号線の湯岡橋東詰の信号から国道162号線に入ります。南川沿いを進み、5.5km先、小浜市総合運動場を越え、奥田縄川を越えて100m先で国道は右カーブですが、斜め左に集落の案内標識と大塩城(入口)の案内のある路地がありますが、国道を進みます。 大塩城入口のところからさらに約2.8km先の中井の信号で右折します。100m先の中井橋で南川を渡り、渡ると左折します。約30m先を右折し、さらに約150m先を左折した約50m先が妙佑寺です。中井橋からは集落内は道が細いので、川沿いで駐車した方がいいと思います。
 
訪城備忘録

妙佑寺本堂の左手からお堂に登り、背後の墓地の後ろ外周の道を進み、階段を登ると妙見堂跡です。この右手、瓦が積み上げてあるところの左手斜面に登りそのまま斜面を登ります。比高で約90mくらい、石の多い斜面を尾根先端まで登ります。けっこうきついです。^^;

尾根先端まで登ると細長い平坦地があります。東の郭になるようです。登って来たのが南東側からとすると北東側に虎口状の窪みが認められます。そのまま進むと主要部との境に堀切が現れます。この堀切を越えて主要部の急斜面が10mほどあり、主要部東端の郭になります。円形の郭で二段になっていて尾根側に虎口状の開口部があります。結構広い郭ですが櫓台であったんでしょうか。さらに尾根を進みます。主郭に登る最後の急斜面手前に三角の平坦地があります。どういう郭なのか不明です。平坦地の左手(南側)を登って主郭に入りますが、この斜面、見方によったら登り土塁です。登りきると主郭でほぼ全周土塁が巡り、特に北側土塁に多くの石の散乱が認められ、一部石列になっているようにも見えます。主郭の南側一部のみ眺望がききます。さらに西の斜面を下りますと最大の堀切になります。ここの堀切が深くて大きい。堀切を越えると砲台状の高まりの郭と言うか、その頂部は浅い二条の堀のような地形で土塁ー堀ー土塁ー堀ー土塁という感じです。これの先に西端の堀切があります。主郭西下の堀切ほどは無いにしろこの堀切も明瞭な堀切です。ふつうはどこかに登城道がありそうなものですが少なくとも東斜面からは見当たりませんでしたが、遺構は見応えのあるものでした。

主郭からの眺望
歴史

築城時期、築城者は定かでは無いようですが、若狭守護武田氏に従った寺井氏の城と言われているようです。

主郭と土塁     西端の堀切
地理院地図を加工(道がなく危険なため)
  
妙佑寺      妙見堂跡の碑
切岸状  東尾根の郭  虎口状
東尾根の郭
東尾根の郭西端の堀切
東尾根の郭西端の堀切
東尾根の郭西端の堀切
主要部への急斜面
郭内   主要部東郭   虎口状
主要部東郭の三角郭と登り土塁状
主郭と土塁
主郭土塁(北側)と散乱する石
主郭土塁と石列
主郭土塁(西側)
主郭南側から主郭内
主郭西下堀切
主郭西下堀切
西端堀切との間の砲台郭の堀状
西端堀切
西端堀切を上から

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