越前 南越前・茶臼山城



ファイルNo3277

杣山城の支城のひとつ

              主郭南尾根堀切              

@ ちゃうすやまじょう 
  別名 茶磨山城  

A住所:南条郡南越前町鯖波・湯尾・上別府
    旧:南条郡南条町

B目標地点:白山神社
C形式:山城  D比高:90m 
E現況:山林

F遺構等:郭・堀切・畝状竪堀・説明碑
G時代/人物:南北朝期?/新田氏?<南朝系>
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  15分

J撮影・訪問時期:2021年10月

  

道案内 

北陸自動車道の今庄インタを下り、国道365号線を越前市方面に進みます。約3.5km先で斜め鋭角に左折し国道305号線に入ります。すぐに陸橋で北陸本線を越えて、大松トンネルの手前を左折します。約600m先が白山神社の鳥居、鯖波トンネルのところです。上の白山神社本殿まで行き、その左手に茶臼山城の説明碑があるのでそこから登り道を登ります。
 
訪城備忘録

説明碑の手前に瓜生保が愛玩したとされる5つの石のひとつと言われる大石が置いてあります。 説明碑から山道を進みます。木の階段も設置してあり、歩きやすいです。中間点で急階段で比高30mほど一気に登ります。そこからもう少し進むと主郭下帯郭の下に至ります。切岸の段差を登るとほぼ主郭・主郭南下郭の主要部の北半分を取り巻く帯郭です。北東側に1条、北西側から西側に3〜4条の竪堀が確認できます。元々の帯郭を一部壊して竪堀が構築されているように見えます。草が多いので竪堀の全貌は見られません。切岸を登ると主郭、その先に南に一段下がった南郭で、この二つの郭が主要部です。草木が多く藪状態です。 南郭の下にすぐに堀切があります。主要部の西下には幅のありわりと広い郭(西郭)があります。この郭と北側の帯郭は竪堀が1条入ってますが、繋がってます。主要部の切岸は3mほどあると思います。主要部南下の堀切の先、南の尾根上にもうひとつ堀切があります。この堀切は幅もあり、深さもあり、見応えのある堀切でした。

説明碑
歴史

築城時期も築城者も不明です。伝承では源頼親の家臣の佐藤帯刀が守備したというのもあるようで(説明碑はこれを採用した碑文になってます。)、また、新田義貞が築城したとも言われるようです。いずれにしても杣山城の支城ではあったようです。その後の城史は不明ですが、帯郭を切断して畝状竪堀があり、主郭西下の西郭は広く居住性も感じますので、最低、戦国期までは使用されたんでしゃないかと思われます。

主要部南下堀切     主郭北西下竪堀
上別府から城跡遠景
  
麓より北陸線越しに杣山城遠望      白山神社鳥居と鯖波トンネル
保公の石         城跡への急坂
主郭下帯郭の下から       主郭下(主郭切岸)
主郭北東下竪堀     主郭西下竪堀
主郭          主郭下南郭
主要部西下郭
主要部西側切岸
主要部西側下切岸と郭
主要部南下堀切を上から
主要部西下郭
主要部南下堀切
主要部下南尾根堀切
主要部下南尾根堀切
主要部下南尾根堀切の西側
主要部下南尾根堀切

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