越前 勝原城



ファイルNo3141

特異な石積み虎口の残る城
               虎口外側石積み             

@ かどはらじょう 
  別名 将監城 

A住所:大野市西勝原
B目標地点:
C形式:山城  D比高:110m 
E現況:山林

F遺構等:郭・石積み・竪堀・堀切・碑
G時代/人物:戦国期/二宮氏?
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  20分

J撮影・訪問時期:2017年06月・2021年03月

  

道案内 

北陸自動車道福井北インタから中部縦貫道(現在は永源寺大野道路・国道158号線)で大野インタまで行きます。 大野インタを下り、右折し国道157号線を進みます。約4Km先T字の信号で左折し国道158号線に入ります。約11km先、大きく左カーブから右カーブになる地点で道が分岐しており、右手はそのまま国道、左に下りていく道が越美線の勝原駅に向かう道です。この分岐点の左が広くなっていて城址碑が立ってます。昔は何かの建物があったようです。目の前の斜面を登り、尾根を登って行くと城跡です。

訪城備忘録

九頭竜川が大きく蛇行した地点で半島状に突き出した小山の山頂が城跡です。昔は北東側尾根下のキャンプ場(勝原園地)からの道もあったとの事ですがそれも遠い話で、今は国道側からしゃにむに登るしかないようです。前回訪城時は登城口がないのと夏草で断念したんですが、登城道はないが結論のようです。尾根道は冬場でも藪で非常に歩きにくいですし、岩場です。さらに途中では両サイドが急斜面の細尾根がありますが、特に左側は岩場の断崖で九頭竜川まで落ちています。ここに落ちたら命は無いですね。この細尾根の端はU字にくぼんでいてここは小さな堀切のようです。ここから急斜面を登ると城跡の虎口です。ここは石積みで出来ていたようで、二度折れの導線になってました。虎口外側にわりと大きな規模で石積みが残り、そこから幅のある竪堀が落ちてました。虎口を過ぎると二の郭、さらに一段上に主郭の周囲を巡る帯郭でう。主郭は楕円形の大きな郭です。二の郭も帯郭も主郭も削平が甘い感じがします。北東尾根側に下ると段郭が二段あり、その段郭の中間の一部に石積みの痕跡と思われる箇所があり、その先には竪堀が南側斜面に落ちてます。虎口の技巧さに比べそれ以外が甘い感じがするなんともアンバランスな感じの城跡に見えます。なお、自分的訪城数3500城はこの城になりました。

国道沿い城址碑
歴史

築城時期、築城者は定かではないようです。斯波氏の家臣の二宮左近将監の城というのが「将監城」の名の根拠のようです。 朝倉氏の家臣の林浄恵が城主という史料もあるようです。

主郭切岸      北東側郭の石積み痕跡?
国道から城跡遠望
細尾根から見る川側の断崖
  
 断崖      登城尾根   細尾根堀切箇所
虎口の最初の折れと石積み
虎口の二つ目の折れと石積み
虎口を郭内から
虎口外側の残存石垣
虎口そばの竪堀
虎口外側の石積み拡大
主郭切岸
北東段郭と石積み痕跡      北東端の竪堀
国道より城跡遠望
九頭竜川

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