近江 妙見山城



ファイルNo3005

大石氏の詰め城

                 主郭西下切岸と堀切

@ みょうけんやましろ
  別名  

A住所: 大津市大石東1丁目 
B目標地点:浄土寺
C形式:山城  D比高:110m 
E現況:山林
F遺構等:郭・堀切・竪堀・土塁
G時代/人物: 室町期/大石氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  浄土寺から15分

J撮影・訪問時期:2015年09月

  

道案内 

東名高速瀬田西インタより国道422号線を瀬田川沿いに南下します。5Km先で国道422号線と県道3号線の分岐点で国道は左折し鹿跳橋で川を渡ります。川を渡るとすぐ信号を左手道成りに国道を進み250m先左奥が浄土寺です。浄土寺の背後の丘、右手方向が大石東館です。この背後を直登します。
 
訪城備忘録

大石東館(大石久右衛門良信館)の石碑背後から斜面を直登します。 登るとすぐに大きく溝を四方を囲む区域を越えます。上の溝を越えると左手に廻り込むように登って行きます。比高で110mほど登ったところが西端に至ります。斜面ではありますが、堀のような地形もあります。その先に主郭の西端で浅い堀切があります。左手の急斜面を除くとえぐられたような竪堀状がありますが、どうも自然崩壊のようです。 右手のスロープ状を進むと主郭虎口下に至ります。主郭虎口が坂虎口状で片側は堀があります。虎口土塁はやや食い違い状になっています。主郭は案外広く、虎口のある南側と主郭北側に土塁があります。北側下は二の郭、その先に規模の大きな堀切があります。東側斜面には竪堀形状も確認されます。北側を下りて行くと鞍部になり、浅い堀切になっている感じです。この先はまた斜面が登りになりますが、頂部は平坦になっていますが、城郭施設ではないようです。さらに二の郭の西下、鞍部の西下には土塁状の塹壕のような地形がありますが、昔の山道かな?さらにしたに溜池のような池もありました。 全体にはコンパクトですが、思った以上に良い遺構が残っていました。

大石久右衛門良信館碑
歴史

大石氏は、藤原鎌足をから起こり山城国田原郷と大石庄を領有した藤原秀郷の流れを汲む豪族です。応仁の乱でこの系統は一族すべて討死し断絶しましたが、遠縁の小山氏より小山久朝が大石家を再興しました。この館の主の大石久右衛門良信は八幡城の豊臣秀次に仕え、嫡男良照は本貫地であるこの地を守り、次男内蔵助良勝は浅野家に仕えました。 なお、浄土寺は大石氏の菩提寺の十禅寺跡に元和二年に建てられたとのことです。 <現地案内板より>
大石館の詰めの城として妙見山城が築かれたと考えられます。


主郭虎口土塁         主郭虎口下堀
正面    二の郭北側堀切     横から
  
主郭虎口(主郭内から)       主郭と北側土塁
城域北端にある浅い堀切から城内方向           二の郭下堀切      
主郭南下帯郭           主郭下堀(横から) 
主郭西下堀切
二の郭北側堀切(正面から)
主郭虎口を横から

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