近江 / 下迫城



ファイルNo1891

    虎口  

@ しもはざまじょう 
  別名 

A住所:蒲生郡日野町迫
B目標地点:法泉寺・清寿院(重郷公園)
C形式:丘城  D比高:40m 
E現況:山林

F遺構等:郭・土塁・堀切
G時代/人物:室町期/三木氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  重郷公園駐車場から15分

J撮影・訪問時期:2008年05月

  

道案内 

国道307号線を日野町中心部から水口(甲賀市)方面に進み、松尾の信号を過ぎ日田の信号で国道307号線と日野水口グリーンバイパスに分岐、グリーンパイパス側に入ります。3Km先の深山口の信号を越えて、1km先の次の信号で右折します。600m先で道が大きく左にカーブしますが、ここのバス停側に右折します。すぐに重郷公園の駐車場があります。ここから50mほど下り、左折し50m先が法泉寺です。寺からさらに150m進んで左折し橋を渡ります。橋を渡って左回りで山すその民家そばまで行き、山の斜面とコンクリート障壁の間を登ると木の階段があり、ここを登ると左手が城跡です。

訪城備忘録

民家の裏手の木の階段から登ると左手に主郭の虎口へのスロープ、正面は西の郭群、右手は副郭を含めた北の郭群の広場のようなところに出ます。主郭への坂を登ります。明瞭な平虎口で右手の土塁は一段と高く櫓台のようです。郭は荒れていますが周囲を巡る土塁は明瞭です。南側の土塁もさらに高く、その先は10m近くの落差で堀切になっています。この堀切は幅もあり、堀切というよりひとつの郭のように見えます。この南側にもまだ郭がありようですが藪がきつくてあきらめました。西の郭は主郭の腰郭に続いて段郭が続きます。北側の郭は南北に長く副郭のよです。東側に分厚い土塁があります。この副郭の西側、さらに北側にも段郭がありますがさほど技巧的ではないです。基本は方形単郭の城なんでしょうが、西側、北側、南側に各群を配し規模を拡大したという感じです。印象は同じ日野町にある鳥居平城に感じが似たような気もしました。

虎口遠景
歴史

蒲生氏の支流の三木氏の居城とされています。

近くの清寿院の説明板には、蒲生氏郷の弟の重郷が下迫城で誅されてこの寺に葬ったという言い伝えがあると書かれてありました。誰に誅されたのか? 重郷って実在したのか? よくわからんです。賢秀の子には氏郷の他、娘が三人と言われますが、男子が氏信、氏春、氏郷、重郷、貞秀の五人いたともされます。

虎口を郭内より      主郭土塁 
主郭南側堀切       土塁 
主郭北側の郭の土塁と虎口形状         北側郭土塁   
  
   城跡登り口        清寿院<蒲生重郷公墓の碑>

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