美濃 掛洞城



ファイルNo3627

山口城・法林寺城・祐向山城と同じ尾根上の城だが、ここの遺構は高度な縄張り

              主要部郭              

@ かけほらじょう 
  別名  

A住所:本巣市文殊〜岐阜市奥
B目標地点:
C形式:山城  D比高:200m 
E現況:山林

F遺構等:郭・堀切・竪堀・土塁・説明標識
G時代/人物:戦国期/齋藤氏?
H満足度: 凸凸+
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
   文珠山駐車場より80分 
   祐向山城より10分
 


J撮影・訪問時期:2020年01月

  

道案内 

国道21号線で岐阜市方面から来ると、長良川を瑞穂大橋で渡り、900m先の朝日大学口の信号で右折し県道23号線に入ります。5Km先の信号で直進し国道157号線には入ります。900m先で国道303号線左折の分岐交差点がありますが直進し国道157号線をそのまま進みます。4.5Km先で県道78号線と交差します。その先1.5Kmに道の駅織部の里があります。この手前100mほどに文殊の森の案内板がありこれに従い右折します。各所の案内板に従い道なり900mほど進むと文殊の森駐車場に至ります。ここより森の案内板に従い左手方向に登ります。途中まで一般車立入禁止のアスファルト道を進み、林道終点から遊歩道を登ると山口城で、ここを経由(野鳥の森経由)で望郷の展望台に向かいます。望郷の展望台が法林寺城です。または、林道終点から砂利道の林道を進むとバードウオッチ小屋を過ぎると左に尾根に登る遊歩道があり、ここを登ると望郷の展望台(法林寺城)です。さらには、駐車場からまっすぐ進みキャンプ場を越えて急な坂道を上り、文殊峠を越えて比高230mを登りきると望郷の展望台(法林寺城)です。 法林寺城主郭から北東側尾根に下りていきます。ここから尾根を進んでいくと祐向山城です。主郭から反対側南東の斜面を比高で80m、距離で3〜400mほど下りたところが掛洞城です。
 
訪城備忘録

祐向山城の方は齋藤道三が一時城主であった、あるいは、齋藤竜興が一時逃げ込んだという記録があるようですが、この城はほとんど情報が無いようです。祐向山城の出城と思われる位置ですが、遺構は先進的でここが本城で祐向山城が詰め城、あるいは、見張りの城と感じます。

祐向山城からやや急な斜面尾根を下りて行きます。緩やかな尾根になったところに幅のある堀切があり、二重土橋があります。登ると巨岩があり、虎口っぽい感じです。さらに登りと明瞭な堀切があり、登りきると細長い郭になり低土塁状の上に立ちます。この低土塁はL字状に右側に郭に沿って伸びています。この城での最高地です。ここに木に説明板がくくりつけてあります。郭端で右手に進むと太平山への登山道ですが、右に曲がらずこのままやや左手直進します。すぐに左手に土塁があり、正面にまた土塁があり導線は右手に進みます。完全に虎口です。下りると左折れし下ります。その先に幅の広い土橋を伴う堀切があります。振り返ると堀切状に上の郭の切岸がそそり立った感じでです。堀切の先は大きな郭で三段になっている感じです。一番奥の郭の左手には大きな石が二個あります。ただ、無造作に置いてあるのかと思いましたが、ここは虎口で下からL字に曲がり郭側に入り、この大石のところで右手に折れて郭内に入る形になってます。郭の右手下には二段の大きな段郭があります。郭の下は明瞭で大きな堀切です。この堀切から竪堀に落ちています。なかなかの堀切です。この堀切から主要部郭側を見るとここも鋭い切岸です。この堀切の右手からスロープ登りになっていてさきほどの虎口に至ります。この城、大変高度な縄張りであり、感動ものでした。

城跡標識
歴史

詳細不明です。祐向山城を参照ください。

西下の堀切   東端堀切から竪堀
中間堀切、土橋越しに切岸
現地説明板より
  
尾根下堀切・土橋
尾根下堀切ともう一つの土橋
尾根途中巨岩(虎口?)   主郭下堀切
細長い郭と土塁   郭内
左手土壇    導線(坂虎口へ)
導線正面土塁   側面土塁
坂虎口を下から
虎口を下りたところ    幅のある土橋
中間の堀切
主要部郭
 
郭外から虎口   郭内虎口と大石
虎口
二段段郭
東端堀切
東端堀切を横から
堀切越しに主要郭切岸
東端堀切から竪堀
東端堀切の北端

近くの城・関連の城:祐向山城