西三河/ 小原市場城



ファイルNo0096

三河には少ない石垣の城 また 同様に三河に少ない畝状竪堀が残る城

                            

@ いちばじょう 
  別名 小原谷大草城

A住所:豊田市市場町
   旧:
西加茂郡小原村市場
B目標地点:西運寺・本城小学校近く
C形式:山城  D比高:60m 
E現況:公園・山林

F遺構等:空堀・畝状竪堀・石垣・土塁・石碑・説明板
G時代/人物:戦国期/鈴木氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  城跡下駐車場より10分

J撮影・訪問時期:2002年11月・2018年02月 2025年03月 他

  

道案内  

豊田より国道419号線で来ると、市役所支所(旧小原村役場)横を越え(大草の信号)て すぐの小道を右折し、西運寺を越えて少し進むと右手に城跡駐車場があり、城は左側の上です。

 <国道419号線から市場口で県道354号線に入り途中右折し、市場古城そばを越え、本城小を通過し市場城に来る事もできます>
 
訪城備忘録

駐車場より少し登るとすぐに城跡入り口です。南側に回り込んで主郭に向かいます。順路は南から東側に廻り込むと石垣が目に飛び込んできます。公園化整備の中で積み直しもされているのでしょうか、きれいな石垣です。それにしてもりっぱな石垣です。櫓の石垣と呼ばれる本丸下の郭の石垣です。石垣沿いに進み、左手に二の丸を見ながら登ると本丸です。南北にやや長い形をして西側が高くなっています。本丸の真ん中の西側で下へ下りる箇所があり、この虎口の脇には残存規模は少ないですが、大きめの石で積まれた石垣が残ります。逆に北側下には大きめの郭があります。切岸がものずごい高さを感じます。

本丸北西側には三河では少ない畝状竪堀が明瞭に残ります。大改修の際、畝状の上部が破壊され横堀が通ります。畝状堅堀から北側には大きな堀切が残ります。畝状堅堀からの横堀には石垣を伴う外枡形虎口があります。これも大改修で堀切を埋めて作られたとの事で、大改修で在地の城から織豊期・徳川の城に変化していることが認められるとの事です。

2018年に久しぶりに訪城してみたです。冬場ということもあったでしょうが、伐採が進んで見やすくなってます。夕方の訪城だったんで暗いのが少し残念でした。
2025年に再び再訪しました。今度は雨の中でしたので、遊歩道を散策のみでした。

なお、市場城は11月に行くと紅葉と四季桜が見られます。 赤と淡いピンクのコントラストは美しいです。

本丸と城址碑
歴史

足助より移住した鈴木氏が鈴木親信(後に鱸氏と改称)の時期の文亀二年(1502年)に市場城を築き、市場古城より移ったものです。その後、鱸氏が徳川氏家臣団に組み込まれ、天正十一年(1583年)に市場城は大改修されたようです。文禄元年(1592年)に鈴木重愛は改易され、市場城も廃城にされたとの事です。<現地案内板より 小原教育委員会>


小原の紅葉

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桝形門石垣       畝状竪堀
現地案内板より
桝形虎口と石垣
畝状竪堀
本丸北側下のすごい高低差の切岸
櫓台石垣
市場城の四季桜(2002年撮影)
もっと市場城
空堀
         二の丸下       空堀から主要部(櫓台石垣)
空堀から主要部(櫓台石垣)
櫓台石垣
本丸の下の郭の石垣
二の丸
本丸下石垣
本丸下石垣
本丸下石垣
本丸下石垣
本丸下石垣
本丸下石垣
南通路沿い  本丸下石垣    西下
本丸
      本丸北下       本丸北下郭の土塁状
畝状竪堀
畝状堅堀
畝状竪堀群の北側にある堀切
枡形門全景
桝形門の外側石垣
桝形門の外側石垣      枡形門下の郭
枡形門の石垣
枡方からの切通(戦国期は堀切ですね)
(さんさ畑)の早咲きの桜

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