西三河 仁木城



ファイルNo0095


             主郭南東下空堀           

@ にきじょう 
  別名 

A住所:豊田市上仁木町
    旧:西加茂郡小原村上仁木 

B目標地点: 
C形式:山城  D比高:100m 
E現況:山林 

F遺構等:空堀・土塁・石垣 
G時代/人物:戦国期/春日井氏
H満足度:
凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  麓より25分

  

道案内 

豊田市中心部より国道419号線にて向かうと、市街地中心部から約13kmで猿投グリーンロードの中山インタ、及び、東海環状自動車道(国道475号線)の藤岡インタです。さらに、国道を約20km先が小原町前田の信号です。ここより国道を約3.5km先の下仁木諸屋の信号です。この信号のすぐ手前に右折し集落に入ります。集落の奥、登り坂を登りきると車三台ほど駐車が
できる登城口があります。 登城口正面上に山の神の祠が見えますが、その左手から巻くように登る道があり、尾根伝いに行けば城跡です。

訪城備忘録

登り口には城跡を示す標識があり、細道が続いています。尾根まで登りますが、その手前に大石がゴロゴロしています。尾根まで登ると石積みの霊神の祠があります。この裏手が尾根上の浅い堀切になってます。 主郭から相当に離れた位置になります。ここから主郭まで尾根上のアップダウンを進みますが、二か所ほどの高まりの平場は郭とも思える感じで、拡張する意図があったのかなとも思えます。主郭手前も平坦地が広くあり、ここは完全に拡張の意図があったんだと思います。尾根、主郭手前は徳川氏が武田氏の侵攻に備え数千の兵の兵站地として使わ、兵たちが小屋掛けしていたのかもしれませんね。

主郭手前には堀切が横たわります。北側は主郭北下の横堀と繋がります。主郭南西下でクランク状にやや屈曲してました。堀切を越えて左手から登ると主郭虎口です。虎口横はやや高い土塁があり、主郭には南側一部無いですが、低い土塁が主郭を巡ります。土塁には石が散乱していて石積みの痕跡と思われます。主郭下は三方をそんなに深くない横堀が巡ります。東側と北東側、南東側は横堀に沿って帯郭があります。南側に桝形状の虎口らしくなっており、この堀は通路なのでしょうか。それにしても横堀には石がゴロゴロしており、数箇所に石積みの痕跡が残っています。往時の主郭部は相当に石垣が使用された城だったと思われます。

歴史
登り口と標識

史料には城主を春日部与左衛門と記しているとのことです。ただ、武田氏(勝頼)侵攻時、徳川氏が改修したという史料もあるそうです。


主郭前の堀切     主郭虎口土塁
主郭土塁と石積み
地理院地図より
国道付近から城跡遠望
  
尾根へ登る道(大石が散乱してます。)
霊神手前
霊神背後の浅い堀切
浅い堀切
浅い堀切
尾根上
尾根上 
尾根上
主郭手前平坦地 
主郭下堀切を尾根から見る
主郭下堀切
主郭下堀切
主郭下堀切<クランクしている>
主郭下北西側の横堀
虎口への登り
虎口より主郭内を見る
虎口から主郭土塁
主郭内から主郭土塁と虎口
主郭内
主郭内と巡る低い土塁
主郭の南東側下へ落ちる堅堀状
横堀の伴う帯郭からの堅堀<北東側>
 横堀と堀に散乱する大石 
主郭切岸と横堀と石積み痕跡
主郭切岸と横堀と帯郭
主郭切岸と横堀と帯郭
主郭北下切岸
主郭北下横堀
主郭北西下横堀と堀切との連結部

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