伊賀 宮田氏城
宮田氏館



ファイルNo3750


            主郭土塁            

@ みやたしじょう 
  別名  

A住所:伊賀市丸柱
    旧:郡町

B目標地点:伊賀焼伝統産業会館
C形式:山城  D比高:80m 
E現況:山林

F遺構等:郭・土塁・堀切
G時代/人物:戦国期/宮田氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  20分

J撮影・訪問時期:2016年06月・2021年07月

  

道案内 ←宮田氏城  ←宮田氏館

名阪国道(国道25号線)壬生野インターを下り、県道679号線で北に進みます。1Km先の西之沢の信号で国道25号線旧道を横切り、直進して県道49号線に入ります。3.4Km先の阿山中学手前の信号で左折し県道674号線新道に入ります。1.6Km先の河合川の橋を越え、さらに約5.2km先の丸柱の信号を左折し国道422号線に入ります。道なりに約300m先の右手が伊賀焼伝統産業館です。宮田氏城へは伝統産業館を越えると国道は右カーブになりますが、伝統産業館の横で右折します。伝統産業館の裏手を道なりに約800m先が貯水ダムです。貯水ダムのゲ^トは鍵はかかってません。そこに入り、ダム端の坂道を登りダムの上まで登ります。左手を見ると登れそうですが岩場的な感じのため危険。ダム上部から管理道路をダム湖側に降ります。100mも行かないところで左手土の斜面を登ります。40mほど直登ですかね。夏場でしたが思うほど藪にはなってません。尾根上をもう少し登ると古道にあたります。古道を右手に進むと古道が大きく右に折れる箇所があります。ここの正面の斜面を登ります。なんとなく城道のように見えます。登って行くと笹藪にはなってますが北西の堀切に致します。なお、地図を見てると国道沿いから入る古道があるように書かれてますが、入口は分からない状態で獣除けフェンスが巡ってます。集落から台地尾根を進める古道があるはずですがよくわかりませんでした。 宮田氏館は伝統産業館から国道を20mほど行ったところで右折し約200mほど行った左手上が城跡ですがこの道の奥と台地先端には民家があり、台地上は藪状態です。


訪城備忘録

宮田氏城は2016年に一度断念しました。地理院地図など見ると徒歩の道が描かれてますが集落内のどこからなのかよくわかりません。また、国道側からはフェンスもあり、まず入れない感じです。どうしようかと思ったんですが、直登にはなるけど、距離的に近い貯水ダム側から行きました。城域手前に笹藪にはなってますが堀切があります。中央に土橋状にもなってました。ここを越えて少し登ると西側の郭に至ります。主要部は山頂郭とその下に土塁で囲まれた主郭になります。山頂郭を北側へ回り込み、切岸が少し窪んでいる箇所から山頂郭に入ります。藪がきついです。土塁は無いようです。下りて東側下が主郭です。周囲を土塁が巡りますが、土塁を掻き揚げたというより主郭面を彫り込んだように見えます。山頂郭に比べ藪は少ないです。西側は山頂郭とつながった構造、南の東寄りに虎口がありました。主郭の北側土塁を進んでいくと北東下の堀切があります。ここも笹藪ですが堀切の形状はわかります。以上が宮田氏城です。伊賀の典型的な単郭方形の城館とは趣が違います。場所は違いますが賤ケ岳の戦いの砦の雰囲気があります。大きさは違いますが矢鉢城にも似た感じで、元々の宮田氏城を第二次天正伊賀の乱の際に織田方が改修したものを本能寺の変後に伊賀衆が奪還したという事だろうか? 伊賀衆の城の感じがしません。

宮田氏館は丘陵の先端にあり、単郭方形で四周を土塁が巡り南に堀切があったようですが、土塁は昭和57年に破壊されたようです。現地に行っても丘陵先端には家が一軒建っていて、背後に回り込むも藪がきつい状態です。

この地区は伊賀焼きの窯元が多く点在します。土の質は信楽と同系だそうです。その中でひとつの窯元は有名ですので紹介します。
歴史
貯水ダム

宮田氏の城跡と考えられます。 天正十年(1582年)の本能寺の変後、第三次天正伊賀の乱と言える伊賀衆残党の蜂起があり、比自山城、雨乞山城などに立て籠もりました。宮田城は織田信雄軍の滝川雄利、秋山家慶、小川長保に攻められ、本田六右衛門、多屋甚之丞らが迎え撃ったという記録があるようです。

北西の堀切      北東の堀切
主郭の土塁と消えてしまった城跡標識
  
北西の堀切
北西の堀切
山頂郭西側下郭
山頂郭切岸       山頂郭
主郭を土塁の上から
主郭の西端(山頂郭下)
主郭から山頂郭の切岸 
主郭と北側土塁
 主郭西端から主郭全景
主郭東側土塁
東側土塁   南側虎口
北東側堀切
北東側堀切
宮田氏館 3124 と宮田氏城への道
地理院地図
古道から城跡への斜面     古道   
城道か?
伊賀焼窯元のひとつ長谷園ながたにえん
登り窯<有形文化財>
旧本館(大正期建物)<有形文化財>
  
窯元本宅<有形文化財>

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