伊賀 福持氏城(九太夫城)
+福岡氏城



ファイルNo3336


                            福持氏城背後の堀切

@ ふくもちしじょう+ふくおかしじょう 
  別名 九太夫城 

A住所:伊賀市中馬野
    旧:阿山郡大山田村

B目標地点:中馬野バス停
C形式:丘城  D比高:70m 
E現況:山林

F遺構等:郭・堀・堀切・土塁
G時代/人物:戦国期/福持氏・福岡氏?
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  中馬野バス停付近から20分

J撮影・訪問時期:2017年11月

  

道案内 ←登り口  ←城跡

名阪国道(国道25号線)の中瀬インタを下り、国道163号線に入り大山田方面に進みます。8Km先の平田の信号(伊賀市大山田支所手前)を直進します。さらに約4km先、川北の信号で右折し県道2号線に入ります。約4.5km先で山神橋を渡ります。約500m先が中馬野のバス停です。城跡は県道から中馬野集落の反対側の高台の家の背後の丘陵にあります。バス停のところで県道はやや左カーブで登りですが、斜め右手方向が中馬野集落に入ります。100m先で右手小さな橋を渡り、50m先で右折、約100m先で左手に登る道があり、そこを登ります。坂を登りきると逆V字に10mほど行くと石垣と石垣の間に小道があるので、そこに入ります。小道を右手方向に進むと廃屋の上で分岐の箇所があり、まっすぐ行って左に上がります。車で行かれた場合は中馬野バス停付近の空き地に停められた方がいいでしょう。最後の坂の途中にも空き地はあるので停められますが集落内の道は狭いです。ご迷惑にならないようにしましょう。
 
訪城備忘録

分岐点から進むと福岡氏城と福持氏城の間の堀切に至ります。明瞭で深い堀切で丘陵を完全にきってます。丘陵先端が福岡氏城で、この堀切に続く高い土塁を背後として斜面を切り込んで郭を作ったように見える城です。さほど大きな郭ではありません。堀切から丘陵奥側へ登ります。削平地とはいいがたいやや傾斜のある箇所が続きます。 途中に石垣があったりしますが、虎口周囲のも石が散乱していたり、主郭の背後の堀の向こうの平坦地にも石垣があったりします。昔の畑の跡でしょうかね? 傾斜地を登って行くと切り立ったような主郭の切岸です。虎口を抜けると背後の土塁は6mほどあるかという高い土塁で両サイドも徐々に高くなり分厚い土塁が巡っています。土塁の北側隅に小さな郭状の平坦地があり櫓台でしょうか。土塁の背後(北西側)には尾根をきった堀切とそれに続く堀が主郭背後に横たわります。この堀切・堀も深く明瞭です。東南側まで堀が廻りこんでます。南西側にも堀状は認められますが途中からは急坂になって谷側に落ちてます。伊賀に幾つもある城館の中でも、土塁の高さ、遺構の鮮明度は上位にあたる城館でした。

福持氏城切岸
歴史

福持氏城は天正年間に福持三之丞が築いたと史料にあるようで、または、福持九朗元乗が居城としたともあるようです。九太夫城は九朗からきているようです。福岡氏城は詳細不明です。

      虎口      虎口から主郭の土塁
登り口(石垣の間の細道に入る)     奥まったところの分岐点
  
主郭と背後の土塁
虎口を主郭内から      主郭土塁
土塁の上から主郭と背後の土塁      土塁上の平坦地(櫓台?)
背後の土塁から主郭全景
主郭背後の堀       主郭の西側堀切
主郭背後の堀
虎口付近の石      主郭背後の堀
福岡氏城
福岡氏城背後、福持氏城前面の堀切
福岡氏城背後、福持氏城前面の堀切
福岡氏城背後、福持氏城前面の堀切と福岡氏城の土塁
福岡氏城の土塁     福岡氏城郭内

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