讃岐 勝賀城



ファイルNo3348


                            主郭を巡る土塁

@ かつがじょう 
  別名  

A住所:高松市鬼無町是竹〜中山町
B目標地点:勝賀山
C形式:山城  D比高:330m 
E現況:山林

F遺構等:郭・土塁・石垣・堀・説明板・碑
G時代/人物:鎌倉期〜/香西氏
H満足度: 凸凸+
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  登城口から比高150mで30分

J撮影・訪問時期:2017年12月

  

道案内 ←城跡  ←登城口(車駐車位置)  ←県道の入り口

高松市内中心部、高松市役所そば番長の信号から来た場合、国道11号線を南下、約600m先の中新町の信号で右折し県道33号線に入ります。 道なりに約7km先、佐料のバス停過ぎで右折し路地に入ります。右折のところに「史跡 勝賀城跡 これより1.5km」の標識があります。道なりに1.1km進むと中腹の道に出、勝賀城の案内板があります。その説明板の裏手にまだ登り道があります。「勝賀城跡登山道」の標識があります。細い果樹園の中の道です。200m先のY字を左手で、さらに700m先で大きく右にカーブしている地点があり、このカーブの所から登城道があります。(この手前200mほどのところにも登り口があります) <それ以外に県道16号線(さぬき浜街道)の中山町側にも「勝賀城」の標識が二カ所ほどありましたので、登れるのでしょうけど行っていないので説明は控えます。> 
登り口にはフェンスがあり、「勝賀城」の標識があります。直線的登りを30mほど登り左手へ進むと下からの道と合流し右手へ登ります。ここから急な登り道を進みます。尾根まで登ると「猫のひたい」という標識の所に出ます。小さな削平地で往時は郭であったのでしょう。尾根を進むと「猫の背」の標識、さらに「馬返し」の標識があります。「馬返し」から最後の急坂を登ると主要部端に至ります。

訪城備忘録

麓から見るとお椀を伏せたような形で頂部が平らです。比高は300mを越えているため、ここを登るのかと少し怖気づきます。^^; 車なら道案内の通りで中腹まで登れます。細い道を果樹園の中を走りますので、運転には注意が必要です。中腹の登城口からでもまっすぐ登る道で喘ぎます。^^; 尾根まで登りなぜか「猫のひたい」、「猫の背」という標識の尾根を進みます。往時は見張り台だったか出丸だったか。馬返しという標識から最後の急坂を上ると城域の南端です。 主郭は大変広く、周囲を土塁が巡ります。東側に平虎口があり、北側に二の郭との喰い違い虎口があります。二の郭の東下は三の郭らしいですがやや藪ってました。二の郭は二段の郭になっている感じで外側を土塁が巡り、東側には一列きれいな石列があり、北側土塁外側には荒々しい石積みが認められます。二の郭各所に巨石が散乱していて、北側土塁に沿って大きく窪んだ三日月状の窪地があります。庭園であったんでしょうか。ここからの眺めは瀬戸内が綺麗に見え、お風呂ならまさしく展望露天大浴場ですがね・・・^^; ここは佐料城の詰城ということではありますが、すごい居住性のある城です。花見・月見など客を歓待で来るような施設もあったんでしょうかねぇ。 二の郭から北東側尾根に段郭があるようですが藪のため確認はできません。尾根先端は展望台になっていて、瀬戸内、高松市内が一望できます。300年以上使用された城で、これだけ居住性のある城で登ってきた甲斐のある城でした。

城址碑
歴史

承久三年(1221年)、承久の乱で武功を上げた香西資村が築いたとされます。(香西氏は藤原北家系で、資光が新居氏を名乗り、その後に資村が香西氏を名乗ったとされます。) 香西氏は16代360年余続きましたが、天正三年(1575年)、長宗我部元親の侵攻に備え香西佳清は本城を藤尾城に移しますが、長宗我部氏に臣従しました。天正十三年(1585年)、豊臣秀吉の四国遠征で敗れ、香西氏は衰退、城は廃城になったとされます。

主郭、二の郭の食い違い虎口       二の郭石列     
主郭虎口から主郭内と土塁
二の郭池跡?
現地案内板より
黄峰城方面遠望
瀬戸内海遠望
展望台より高松市内遠望
  
桝形土塁  主郭外側の土塁  帯郭
主郭内南側
主郭西側外
主郭西側からの眺望
主郭に南側
主郭内西側土塁
主郭内から喰い違い虎口土塁
主郭と二の郭の喰い違い虎口
 内側から  主郭虎口  外側から
主郭虎口を横から
主郭北側土塁
二の郭石列
二の郭
二の郭の北側土塁石列
二の郭北側端土塁と内側窪み
二の郭北側端からの眺望
二の郭からの竪堀?
城域端の展望台からの眺望
城域までの道順
中腹の説明板      登城口からの眺望
       最初の尾根までの斜面     最初の尾根の平坦地「猫のひたい」
細尾根「猫の背」       眺望   
馬返しの斜面      最後の斜面
城域端からの眺望
城域西側を見る

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