紀伊 南山城



ファイルNo3863


         北郭から主郭下郭に入る堀切土橋               

@ みなみやまじょう 
  別名  

A住所:和歌山市奥須佐〜頭陀寺
    

B目標地点:西光寺
C形式:山城  D比高:60m 
E現況:山林

F遺構等:郭・堀切・土塁
G時代/人物:南北朝期/塩谷氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  20分

J撮影・訪問時期:2022年10月

  

道案内 

阪和自動車道の和歌山南スマートインタを下りて料金所前の信号を左折し県道13号線に入ります。約800m先の信号で県道138号線と合流で県道13号線は右折します。約3km先の伊太祈曽の信号を右折し県道9号線に入ります。約150m先で和歌山電鉄貴志川線の伊太祈曽駅横の踏切を越えます。約200m先の十字路で右折し県道9号線を進みます。約2km先、道幅が急に広くなる箇所があって、ここを左折する小道があります。(車はここに入らないで道幅の広い所に停めた方がいいです。)約200m先、右上が西光寺で、右が切通のようになってます。ここを越えると右手に建物があり、その前に小道があるのでここを進みます。約250m先、(右前の山が城跡です。) 道がU字の所があり、ここで斜め右に登ります。果樹園の斜面ですが一部休耕している感じです。しゃにむに尾根まで登り右手に行くと城跡です。

訪城備忘録

果樹園用の細道を進んでいき、道が大きくU字に曲がっている箇所から登ります。果樹園内の道のようなところもあるんですが、最後はとにかく尾根まで登りました。右手へ行くと古道の切通かなと思わせる浅い堀切と長い堅堀状のところに至ります。

そこを越えると北郭に入ります。北郭中心は伐採されていてぽっかりと空間が開いている感じです。やや左手に進むと明瞭な堀切土橋があります。幅のある土橋でなかなかいいです。ここの城の堀切は、堀切というより横堀に近い感じの構造です。土橋を越えると少し坂になって主郭手前の郭に入ります。虎口郭という感じです。

主郭はあまり見通せない感じに木々があります。大木が倒れて根っこの大穴に水が溜まってる箇所が2ケ所ありますが、猪のお風呂? 主郭を東に行くと規模のある堀切があります。ここも堀切というより横堀の感じ。堀切の北側はふたつに分岐して主郭下を沿う感じと尾根を横たわる感じの堀に分かれてます。 その明瞭な堀切の先にもほとんど埋もれている堀切があります。

主郭に戻って西側に行くと西端にL字状に土塁が残る小郭があり、その下へ下りると西郭で、主郭下側に規模のある堀切(ほぼ横堀)がありますが、こちらは竹藪になっていて残念です。

北郭の北側尾根へ下りると薄いですが堀切が二条ありました。

歴史的には南北朝期からの城らしいですが、縄張り的には技巧的で堀切というより横堀状の堀が多様された城と言う印象です。

歴史
城跡を下から見る

築城時期は築城者は定かでは無いです。、南北朝期、南朝方の塩谷伊勢守高貞の支城と言う史料があるようですが、遺構からすると戦国期であり、天正十三年(1585年)、羽柴(豊臣)秀吉の紀州攻めの際に改修された可能性があるとの事です。


主郭南東下堀切       北郭の土橋から堀切
城跡遠景
北郭そばからの眺望
  
北郭東側竪堀    北郭   
北郭
北郭から主郭下郭に入る堀切土橋の土橋
北郭から主郭下郭に入る堀切土橋の堀切
北郭から主郭下郭に入る堀切土橋の堀切
北郭から主郭下郭に入る堀切土橋の堀切(上から)
主郭 
主郭南東下堀切
主郭南東下堀切 
主郭南東下堀切
主郭南東下堀切
主郭南東下堀切に分岐して繋がる北側の堀
主郭(右)と堀切を遠望
主郭北西下堀切     主郭北西端土塁
主郭北西下堀切
主郭北西下堀切
主郭北西下西郭
     堅堀?         主郭北西下西郭    
主郭北西下西郭
西郭堀切     土橋を堀内から
北郭の北下の尾根側堀切

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