紀伊 和佐山城



ファイルNo3862


                        

@ わさやまじょう 
  別名  

A住所:和歌山市祢宜
B目標地点:高積神社
C形式:山城  D比高:230m 
E現況:山林

F遺構等:郭・堀切・堅堀・土塁・石垣
G時代/人物:南北朝期/畠山氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  30分

J撮影・訪問時期:2022年10月

  

道案内 

阪和自動車道の和歌山インタを下り、料金所から左方向に出ます。約400m先高架を下りて出島の信号で右折し県道14号線に入ります。約1.8km先の岩橋の信号で右折し県道144号線に入ります。約900m先の信号で左折し県道143号線に入ります。約1.6km先、井ノ口の信号で右折し県道9号線に入ります。約1km先、左手の国重要文化財旧中筋家住宅の手前を右折します。すぐを左折しまたすぐを右折します。(もう道なりですが・・) 約100m先のY字を右手方向に入ります。約400m先が高積神社の下の宮です。ここの奥に山へ向かうコンクリート道路がありますので、ここを登ります。高積山頂には高積神社の上の宮がありますが、その手前、尾根筋を右手方向城ヶ峯へ向かいます。一応道があるのですが、薮が多く道が消えます。また、一か所だけ眺望の良い箇所がありますが、ここで道は下りますが、城跡には尾根筋を進んでいくと到達します。【道案内】高積神社上の宮手前から城跡まで約600mです。

訪城備忘録

高積神社下の宮の奥にあるコンクリート道で上の宮・高積山を目指します。案外きつい(笑) 山頂手前で上の宮には逆Vで石段が崩れた参道を登ります。尾根まで登ると梵字のある石碑や祠があり、奥に進むと高積神社の上の宮ですが城跡へは尾根を右手の方に進みます。草木が多くてやや心配になりますが、薄いですが道があります。400mほど進むと急に視界が広がる眺望地点があります。道はここを下るようですが、この眺望地点に入るところの右手の薮に入ります。すぐに薮はなくなりまた尾根を歩くことになります。薮がなくなると尾根中心に低い土塁状のラインが城跡に向かっています。これは村落を境界土塁らしいです。

城域に入ると大きな堀切が尾根を横断する感じで横たわります。不完全ですが土橋があり、これを越えて斜面を登ると坂虎口状に開口部があります。主郭下の郭になります。虎口の右手(西側)はL字の土塁が巡ります。左手(東側)側にも虎口から土塁が延びてますがすぐに途絶えます。その下北東切岸に石垣が残ります。 主郭上の郭はものすごい薮。大人の背丈ほどあります。反対側に抜ける細い道的なもので南側に抜けます。南側下の郭とは切岸は3mほどあり、北側より切岸が高いです。主郭下の郭の西端に低い土塁が続いていますが、これは先ほどの村落境界土塁であるようです。

主郭下郭は薮ってます。南側はさらにきついんですが、これを越えるとこの郭の虎口で、その下に堀切があります。虎口の東側には石垣が残ります。
1条目の堀切を越えて南の尾根を進みますと2条目の堀切、薄いですが3条目の堀切があります。その先、やや右手に曲がるように南郭があります。薮がきついです。尾根手前より尾根先端側が一段高いです。尾根先端側に虎口状の地形、低い土塁があります。

薮がきついんですが、主郭及び北側下は技巧的に感じますし、わずかですが石垣があるのもうれしい。

歴史
高積神社下の宮

延文元年(1356年)、畠山義深が築城したとされます。その後、天正十三年(1585年)、羽柴(豊臣)秀吉の紀州攻めにも使用されたと言われます。



石垣@        石垣A
眺望
  
堀切土橋
主郭下    堅堀
主郭下郭虎口
主郭北下郭西側とL字土塁
主郭下郭虎口を下から
主郭北下郭東側
主郭北下郭の北東端切岸の石垣
南下から主郭(切岸)を見る    主郭南下郭の西端土塁状 
主郭南下郭の南端虎口石積み
主郭と南郭の間の尾根の堀切@ 
主郭と南郭の間の尾根の堀切@
主郭と南郭の間の尾根の堀切A
主郭と南郭の間の尾根の堀切B?
南郭
南郭の低土塁
道案内
高積神社上の宮への崩れた石段      城跡に向かう地点(神社手前)
尾根途中からの眺望      尾根上の村落境界の土塁

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