紀伊/ 長藪城



ファイルNo3104

一城別郭の縄張りを残す

                            西の城の堀切と土橋

@ ながやぶじょう 
  別名 

A住所:橋本市細川・慶賀野
B目標地点:城山台3丁目
C形式:山城  D比高:170m 
E現況:山林

F遺構等:郭・堀切・土橋・竪堀・土塁
G時代/人物:戦国期/牲川氏(にえかわ)
H満足度: 凸凸+
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  20分

J撮影・訪問時期:2016年05月

  
道案内 ←登り口   ←城跡

京奈和自動車道の橋本インタで下り、いったん橋本インターの信号で左折し国道371号線橋本バイパスに入ります。約3.5km先の三石台1丁目南の信号で右折します。(橋本インター南の信号で左折し国道371号線旧道高野街道から約3.8km先の立体の信号を右折でも行けます) 約1km先の城山台最初の信号で左折します。城山台2丁目の外周道路を進み、1.2km先、大きく右カーブのところの城山台郵便局手前100mの所を左折します。住宅街を500mほど走ると右手に調整池、その向こうに給水塔が見えます。この調整池の左手に山に向かう道があります。貯水塔のそばに城山台三丁目、四丁目の集会所があります。この辺に駐車させてもらうが無難でしょう。

訪城記録

調整池の道はコンクリート道が谷筋に続いています。山作業の道のようで軽四なら相当奥まで入れ、途中に回転用のコンクリートスペースはありますが、ここからは道は細くなり車は無理です。どっちにしても歩いて行った方が無難です。 左右に切り立った尾根を見ながら奥に進みます。600mほど歩きますか、尾根の鞍部に至ります。道は反対側に下っていますが、この尾根を西に登れば西の城へ、東に登れば東の城に至ります。まずは西の城です。鞍部から坂を少し登るとこの城最大の見所かも明瞭な堀切に土橋、両サイドに落ちる竪堀があります。さらに登ると主郭で最終の堀切を睨むような北東の位置に土塁が横たわります。北西側の段郭、その先に下に二重の堀切があります。転じて南側は細長い郭が伸び、郭が切れた斜面に南側尾根の最初の堀切があります。さらに進むと尾根が大きく落ち込むところに中間の堀切があり、その先には土橋を伴う堀切がもう一つあります。 中間の堀切、南尾根先端の堀切ともに竪堀が斜面を下るのが明瞭にわかります。ここも見所ですね。この尾根を進むと第三の郭群が出丸のような存在であります。遠景の二段の郭のようですが、パスしました。^^; 西の城から鞍部へ戻ります。 東側へ細尾根を進みます。南北に走る尾根に登ります。左手に行くと北西の堀切が1条あります。戻って南側へ登ると土塁が正面を遮ります。右手側へ登ると平坦地がありこれが虎口郭になるようです。塹壕のような道が東の主郭へsりますが、同時のものかは? 東の主郭は南北に四角い郭です。北東に1条堀切があり、南東の下にも堀切があります。さらに南側尾根側には主郭から三段ほど小郭がありますが、一番下に食い違い虎口の土塁があると資料にありましたがよくわからんです。その先に明瞭な堀切、小郭を挟んでされに尾根上に堀切があります。往時はこの南の尾根が大手道やったんじゃないんだろうか? この城、東西の郭に分かれた一城別郭で東西主郭の各方面支尾根に堀切がすべてあり、それが明瞭に残り、堀切から続く竪堀も明瞭に判る城跡でした。

鞍部から東の城への細尾根
歴史

文明年間(1469〜86年)に牲川義春が築いたとされます。牲川氏は元々この地域に勢力を持ってましたが、南北朝期に南朝系に属していましたが破れ、奈良十津川に住していたようです。戦国期になって戻り、牲川氏は紀州守護畠山氏に従い、隅田党の一員として呼ばれたようです。天正十三年(1585年)<あるいは、天正十五年>、豊臣秀吉の紀州攻めの際に落城したようです。


西の城尾根中間の堀切を上から                西の城尾根先端の堀切土橋
西の城堀切土橋
  
西の城主郭                        西の城主郭土塁
西の城北西の堀切@                    西の城北西の堀切A
西の城尾根最初の堀切                 西の城尾根中間の堀切を上から
西の城尾根中間の堀切を下から              西の城尾根先端の堀切土橋 
西の城尾根中間の堀切を下から
東の城北側の堀切竪堀
東の城虎口郭周辺
東の城の虎口郭から主郭方面
東の城の主郭                          北東の堀切 
北東の堀切                      東の城南側段郭の土塁
東の城の南尾根の堀切
東の城の南尾根の堀切と土橋
    
池の横の侵入路                          谷筋から尾根を見上げる
谷筋から西の城能面                    鞍部(真ん中を登ると西の城)

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