備後 茶臼城



ファイルNo3499

畝状竪堀を石塁で覆うめずらしい城跡

                    石塁の畝状竪堀              

@ ちゃうすじょう 
  別名 天蔵寺山城・ 

A住所:三次市三和町敷名
    旧:双三郡三和町

B目標地点:敷名八幡神社
C形式:山城  D比高:90m 
E現況:山林

F遺構等:郭・土塁・畝状竪堀・石垣・堀切・堀・説明板
G時代/人物:戦国期/敷名氏?
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  20分

J撮影・訪問時期:2018年12月

  

道案内 

中国自動車道の三次インタを下り、三次インタ入り口の信号を右折し国道375号線に入ります。約27km先、美波羅川を渡って約200m先の右手に説明板があります。その角で右折し約200m先で右折します。約100m先で左折し山裾まで行きますと敷名八幡神社です。神社前に案内標識があり、左手に進みます。途中、通行止めのようになってますが、山裾を約250mほど行って右折し谷筋(ナメラ谷)を登ります。左手上の尾根に遠見岩(谷に標識あり)、谷の途中に兜岩などがあり、そのまま登ると城跡です。(山陽自動車道西条インタから国道375号線で北上すると約42km先が説明板の箇所です。)
 
訪城備忘録

谷筋を登って行くと斜め右手の方に大きな堀切が見え、左手斜面に石塁で覆われた畝状竪堀が見えてきます。城跡は北郭と南の郭のふたつの郭に真ん中に大きな堀切があるという小さな城跡です。畝状竪堀は北郭の西斜面にあり、なぜか石塁に覆われているのか不思議な遺構です。近世城郭の登り石垣のようにちゃんと積んであるという感じではなく石に覆われているという表現の方が適切な感じです。北郭の北側もその先の尾根を遮断するための堀切があります。北郭の北側には土塁が残り、北東斜面にはコの字の堀があります。竪堀ふたつを上部で連結させた感じです。北郭の斜面には石垣の痕跡が何カ所か残ります。南郭は北側に土塁が残り、南側へ段郭が二段ほどあります。

説明板
歴史

築城時期、築城者は不明です。遺構からして戦国期の城であるため、茶臼城の北がにある沼原城、大笹山城が敷名氏の城であるため茶臼山も敷名氏の城である可能性があります。

北側の堀切    北郭の石垣
現地説明板より
城跡遠景
  
石塁の畝状竪堀
石塁の畝状竪堀
石塁の畝状竪堀
北郭東斜面のコの字の堀
南郭と堀切     南郭の西側下
北郭と南郭の間の堀切
北郭      南郭
南郭の段郭
堀切遠望       敷名八幡神社

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