相模 土肥城



ファイルNo2372

              堀切・土橋?     

@ といじょう 
  別名 
A住所:足柄下郡湯河原町城堀〜宮下
B目標地点:県道75号線城山口バス停
C形式:山城 D比高180m(城山口バス停より)、麓から500m 
E現況:山林

F遺構等:郭・土塁・堀切・碑
G時代/人物:平安期/土肥氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  城山口バス停から25分

J撮影・訪問時期:2010年01月

  

道案内 ←城山口バス停 ←城跡

国道135号線の湯河原高校前の信号を右折し県道75号線に入ります。1.2km先が湯河原駅で、湯河原駅から5km先の奥湯河原、さらに、県道75号線の山道を3kmほどで城山口バス停です。バス停には駐車スペースが1台分しかありません。500mほど下がったところに路肩が広い箇所がありました。あるいは、しとどの窟バス停まで登り、ここから城跡に降りてくる方法もあるようです。比高で200mほどはありそうです。湯河原駅から登るのは駅裏の城願寺のところから約3.6kmあるようです。
訪城備忘録

城山口バス停から細い山道を登って行きます。バス停そばの標識には900m、主郭には1500mとありました。主郭からの眺望は最高で、360度パノラマ。この日は快晴で遠く大島・房総半島まで見える絶好の日でしたので、主郭にはハイキングの方が10名以上おいでになりました。お父さんと小学生のお子さん、お父さんが携帯燃料でラーメンを作っておられて、なんともいい風景です。さて城跡ですが、最高点の主郭から湯河原駅から登ってくる道沿いの尾根(主郭から見ると東の尾根)に遺構が展開します。尾根の幅はあり、どこまでが遺構なのかは判別つきにくいですが、なかなかしっかりとした尾根です。尾根の中間に明瞭な堀切と幅の広い土橋があります。土橋はもしかしたら登山道のために後で付けられたものかもしれません。それから主郭側へ堀切が2箇所と虎口の土塁のような盛り上がりなどが認められ、主郭下に二段ほど大きな郭(平坦地)があります。主郭背後(北側)の尾根には遺構らしきものはありませんでした。強いて言えば、主郭下の尾根の付け根が堀切状かな? 天候のせいもありましたが、期待した以上に満足できる城跡でした。

主郭と城址碑
歴史

平安末期に土肥氏が築城したとされます。土肥実平は治承四年(1180年)に源頼朝が伊豆で挙兵した際にいち早く参陣し、石橋山の合戦で平家に破れるも、頼朝を助けて安房に逃れ、再度、鎌倉に攻め上がったとされます。その後の城史は定かではないようですが、戦国期に北条氏がなんらかの修築をして活用していたと考えられるようです。

堀切1       堀切2
   尾根上削平地      尾根上から湯河原の町を望む
   堀切1        堀切1を主郭側から
   堀切2        堀切2を主郭側から
  虎口?       主郭下削平地
主郭北側下からの眺望      硯石    
  
真鶴半島        主郭からの眺望       伊豆半島方面
主郭北側下から城域尾根を遠望           主郭から箱根方面    
   土肥城方面眺望    伊豆スカイラインから    富士山を見る

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