下野 加園城



ファイルNo2571


                 主郭下堀     

@ かぞのじょう 
  別名 竜ケ谷城 

A住所:鹿沼市加園
B目標地点:加園郵便局・加園小学校
C形式:丘城  D比高:30m 
E現況:山林

F遺構等:郭・土塁・堀・堀切
G時代/人物:戦国期/渡辺氏
H満足度: 凸凸+
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  20分

J撮影・訪問時期:2011年01月

  

道案内 ←城跡 ←二の郭の神社への登り口

東北自動車道の鹿沼インターを下り、上石川の信号を右折し、国道121号線で鹿沼市内に向かいます。7.5km先、下材木町の信号で右折し国道293号線に入ります。250m先石橋町の信号(鹿沼市役所手前)で左折し県道14号線に入ります。2.8km先の信号は直進して県道240号線に入ります。2.7km先の左側に加園郵便局があり、郵便局から100m先を右折し路地を集落内に入ります。集落の背後の山が城跡です。

訪城備忘録

二の郭の神社への登り口は石灰会社の奥のゴルフネットの横から登れます。(一応公道のようです) なかなかわかりにくいため、山の西側麓から山すそ沿いを歩き、集落背後から中腹まで直登しました。中腹からは道になっていて(この道は集落の民家の裏手からの道かもしれません)、これを登って行くと西の郭と主要部を繋ぐ鞍部に至ります。西の郭は三日月の土塁が北側にあり、南側に削平地があります。土塁の北側にも腰郭があり、鞍部と西の郭の間の尾根上は土橋状に見えます。鞍部から急坂を登ると主郭西下の横堀に至ります、横堀はほぼ主郭を巡ってます。東の空堀はそれ以外の堀と比べ堀底が3mほど下がって一段と深くなっていて、また、二の郭沿いまで巡っています。主郭は土塁が巡っていますが、尾根側である北側が一段と高くなっています。主郭に居たときにガサガサと音がしたんでビックリした所、野うさぎが跳ねて出てきました。集落内に「熊注意」の看板もありましたから、夏場は少し注意が必要かもです。主郭の南側は横堀をはさんで二の郭です。神社が建っていますが、ここの虎口、横堀に土橋が明瞭です。この二の郭からの道を下りていきましたら石灰会社の裏手に出ました。この城は豪族の居城の趣も含め完存という感じです。

私は2011年以降行けてませんが、最近地元の方が整備され城跡は見やすくなっているようです。関東の友人に現地に設置してある縄張り図案内板をいただきましたので、追加しました。これを見ると私は東の郭には行ってないのかも・・・^^;

城跡遠望
歴史

宇都宮氏の家臣の渡辺綱重が天文二十年(1551年)に築き、渡辺氏の居館とされたようです。ただ、綱重の父の渡辺忠綱ふが宇都宮公綱に臣従した頃に築かれたともされるようです。渡辺氏は宇都宮氏から小山氏に主君を変え、永禄四年(1561年)の上杉謙信の関東遠征では小山氏に属して謙信に従ったようですが、渡辺右衛門尉が討死、その後の渡辺氏の動向が不明のようです。

主郭と土塁       主郭下横堀
現地案内板より
城跡遠望
  
南西下の郭?      竪堀?
  土塁          西の郭         腰郭と土塁
主要部への坂          主郭下の堀(西側)
主郭南下        主郭土塁
二の郭東下堀       二の郭土橋

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