摂津/ 上杉城



ファイルNo1854

坂虎口が明瞭に残る

        虎口   

@ うえすぎじょう 
  別名 横並城 

A住所:豊能郡能勢町上杉
B目標地点:上杉稲荷社
C形式:山城  D比高:40m 
E現況:山林

F遺構等:郭・堀切・虎口・土塁
G時代/人物:室町期/小塩氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  府道から10分

J撮影・訪問時期:2008年04月

  

道案内 

京都縦貫道の亀岡インタを下り、国道423号線を能瀬方面に進みます。13km先、妙見口の信号で右折し府道4号線に入ります。1.4km先の野間峠をつづれ折れの道で越えます。京都府から大阪府に入ってから3km先が野間中の信号です。直進するとすぐに天然記念物「野間のけやき」の大木があります。300m先がY字で左手が府道604号線で右手が府道4号線です。ここから府道4号線を猪ノ子峠を越えて2.8km先で右手方向に田尻川沿いを進み、1.2km先で府道106号線を横切ります。3.5km先の信号で左折し、府道104号線(府道4号線と供用)に入ります。100m先の信号で右折し、府道4号線に入ります。1.4km先が国道173号線との交差点の栗栖の信号で直進し府道602号線に入ります。800m先で左折し府道603号線に入ります。2.2km先で府道は峠になり、つづらカーブで峠を越えますが、この峠のピークの右上に上杉稲荷神社があります。この神社の裏手の尾根筋を300mほど進むと城跡です。上杉稲荷は府道のピークの箇所にあって道はカーブで車は駐車できません。上杉集落側まで下りて、集落側に止めて、坂を逆に登ってきた方がいいです。本当は城跡の南側の牧場から入るとすぐなんですが、立ち入り禁止です。

訪城備忘録

府道の峠道の上杉集落側麓に消防団の車庫があります。ここからも山への道がありましたので、そこから登りました。中腹の墓地から10mほど直登すると尾根道に出ました。西へ少し進むと城跡の堀切に出ます。この堀切に沿って城道が麓から伸びていて、堀切中央付近で虎口になっています。虎口は虎口郭を有し、逆L字で主郭下の郭に入るようになっていて、ここまでの進入は坂道になっています。さらに、虎口郭は土塁が巡り、全体としてなかなか技巧的です。主郭下郭と主郭は急な切岸になっていて、ここも平虎口ですが坂虎口になっていて、虎口にはもしかしたら石積みかな?というような石が見受けられます。主郭は長楕円形のようで、低い土塁が中央部の南北にあり、西側には高い土塁があります。中央には大きな石が鎮座してますが、どこからか崩落してきたとも思えずなんなのか?です。西側にはいまでも明瞭な堀切が横たわっており、竪堀で落ちていました。この城、小さいながら楽しましてくれるお城でした。城道を下りると牧場牛舎の裏手に下りられるのですが、ネットが三重で麓をふさいでいる為、神社側に戻って帰りましょう。

主郭土塁
歴史

築城時期、築城者は定かではないようです。多田氏の家臣の小塩氏の居城とも、向氏の居城とも言われます。また、天文年間の塩川氏(多田)の侵攻のための拠点とも言われます。

  主郭           主郭の西側堀切
   東側の堀切・虎口を横から見る     東側虎口の堀切(左上が虎口郭の土塁)  
  
虎口土塁         南側から城跡遠望

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