丹後 滝城



ファイルNo4068


            主郭背後の大堀切            

@ たきじょう 
  別名  

A住所:与謝郡与謝野町滝
    旧:与謝郡加悦町
(かやちょう)
B目標地点:
C形式:山城  D比高:70m 
E現況:山林

F遺構等:郭・堀切・堅堀・土塁・石積み
G時代/人物:戦国期/石川氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  20分

J撮影・訪問時期:2024年08月

  

道案内 

舞鶴若狭自動車道の綾部ジャンクションから綾部宮津道路に入り、さらに宮津天橋立インタから宮津与謝道路に入り与謝天橋立インターで下り、国道176号線へ左折します。約2.5km先の石川の信号で斜め左折の国道176号線に入ります。(直進が国道312号線です。) 約8km先の滝の信号で右折し府道701号線に入ります。約1km先を左折し集落を登りますが、集落内に停めるところが無いため府道沿いで駐車した方がいいと思います。集落内の坂を約110m登り、右側の民家が切れたところ、防火水槽のあるところで右折し田んぼ道を進みます。約150mほど進むと正面にゲートのある広場があり、ゲート前で左折し山に向かいます。本来は約50m進んだところにこの山唯一のゲートがありますが、夏場は約20m手前から腰から胸くらいの夏草が生い茂ってます。左手の竹林にいったん迂回し、ゲートの上側のフェンスにたどり着いたらフェンス沿いにゲートに下ります。ゲートを抜けたら右手ゲート沿いに登り、右手(西側)の支尾根を登って行きます。

訪城備忘録

ゲートを越えると正面が谷です。この正面尾根上が主要部ですが、草が多そうですし、フェンス沿いに右手の西側支尾根先端へ登ります。ここから西支尾根を登って行きます。不完全ですが、段郭が続いているように見えます。西支尾根の根元まで登ると明瞭な堀切があります。この堀切から斜面を登ると主郭下の段郭になるのですが、急斜面で高さもあり、捕まる木々も無いためここから登るのは困難です。いったん東支尾根へ廻ります。主要部の尾根の下の斜面を進むのですが、片足ほどの道ですので注意してください。

東尾根の根元まで来ると広い郭があります。削平度もいいです。この東尾根、少し下りると斜面に矢穴のついた大石が残っているようですが、見落としました。 この東の郭から主要部の尾根までも高く斜面が急でとても登れません。南端へ廻り込める細い道があるのでここを進みます。

南東端まで行くと東尾根頂部の郭への斜面ですが、石段の痕跡のように石が並んでます。さらに南斜面にはわりと規模のある石積みが残ってます。南下腰郭も削平度はしっかりしてます。諸所に石積み痕跡のような箇所があります。東尾根頂部の郭はそのまま西側へ伸びていて、西頂部の主郭群との間に通路兼用の横堀状で隔てられます。東頂部の郭の南下に郭があり、なにか居館跡の雰囲気すらあります。東尾根頂部郭の南側には石積み痕跡が残ります。

主郭の東側には東に細長い副郭があり、この副郭の南側に長い土塁が横たわります。主郭の北側に廻り込むとこちらにも石積みの痕跡があり、わりと広い段郭もあります。 主郭は円形に近い感じです。主郭の西下には大堀切が横たわっています。主郭と7〜8m、反対側の山側とは10m以上の高低差があります。

この城、東下に墓地があり、ここから登れるかと思ったりしましたが、フェンスゲートは無く、高くて堅固なフェンス巡ってましたので、無理です。唯一の北の谷間にあるゲートを見つけるのに苦労しましたが、城跡としてはしっかりと削平された郭群を持つ城跡でした。

歴史
ゲート

史料では、石川弥左衛門の城と伝わるようです。


西尾根の堀切       副郭の長い土塁
城跡遠景
進入口      山に向かう
地理院地図より(加筆)
  
ゲートを入ったところ(谷間と両サイド尾根・正面尾根が主要部ですが登れません。)
西側尾根の段郭
西側尾根の堀切
西側尾根の堀切
西側尾根の堀切から切岸を仰ぎ見る
西尾根から東尾根に向かう主要部下の斜面(道は片足分の幅しかない)
東尾根から切岸
東尾根方向(この先に矢穴のある大石があるらしい。見落とし)
東尾根の郭 
東尾根から南端への廻り込み道
南端から主要部の切岸(石段痕跡のように見える) 
残存石積み(南斜面)
南下腰郭に残る石積み
南下腰郭
南下腰郭
東尾根頂部の郭
東尾根頂部の郭の南西斜面残存石積み
東尾根頂部郭から主郭方面を見る
東尾根頂部郭の西下郭
主要部尾根の西と東を隔てる横堀状
西頂部主郭の下の副郭と長い土塁
副郭の長い土塁
主郭北斜面の残存石積み
主郭北下郭
北下郭から副郭方面を見る
主郭から副郭と土塁を見る  
主郭
主郭西下大堀切を見る
大堀切
大堀切

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