丹後 船山城



ファイルNo3935

北城と南城のある一条別郭の城で、南城には深い堀と畝状堅堀

             南城の北に横たわる堀の東端(深い・・・)           

@ ふなやまじょう 
  別名  

A住所:京丹後市網野町郷
    旧:竹野郡網野町

B目標地点:明光寺
C形式:山城  D比高:100m 
E現況:山林

F遺構等:郭・堀切・畝状堅堀・土塁
G時代/人物:戦国期/氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  20分

J撮影・訪問時期:2023年05月

  

道案内 

舞鶴若狭自動車道の綾部ジャンクションから綾部宮津道路に入り、さらに宮津天橋立インタから宮津与謝道路に入り与謝天橋立インターで下り、左折し国道176号線に入ります。約3.2km先の石川の信号で斜め右へ国道312号線に入ります。約20km先、峰山町の長岡大橋で右折し国道312号線をそのまま進みます。(右折は国道412号線です。) 約800m先の長岡の信号で右折し府道17号線に入ります。約9.2km先、福田川の手前を左折し府道20号線に入り川沿いを進みます。約1.2km先に小さな鉄の橋がありこれを渡ります。左手と右手奥に今は住まれてない感じの民家がありますが、そのまま山への小道を入ります。右にカーブしながら約100mほど進むと幅のない沢があり、これを越えると広い平坦地が広がります。少しまっすぐ進むと左手に坂道があり、このつづら道を登って行くと城跡です。

訪城備忘録

この城は北城と南城に分かれています。つづら道を登りきると南城の主郭と副郭の間に到達します。右手に登ると南城の主郭です。現在、神社があります。L字に高い土塁が巡っています。副郭と主郭の間に堀状の窪みがあり、北側は土橋のようになってます。この土橋に繋がるように副郭の北側沿い低い土塁が延びています。副郭の南側下には副郭と同規模の大きな郭があります。副郭の西側下には堀切があり、堀切から落ちる堅堀も明瞭です。この堀切は北側で堀と連結し主郭・副郭の北側下に横たわります。主郭下の堀との段差がすごく深いです。主郭の東下にはコブ形の畝状堅堀があり、これまた明瞭です。

北城には、南城の北下横堀が東端で切れたところの横の斜面にある堅堀状の窪地沿いに斜面を登り、北へ向いて斜面を登っていきます。いくつかの段郭を越えると大きな堀切に至ります。この堀切を越えると主要部です。主郭を中心に南北に副郭があります。主郭は北側から西側にL字に土塁があり、北側は平虎口のように開放しています。北の副郭の先に堀切があり、土橋が明瞭です。主要部の西下にはもうひとつ堀切があります。さらにその下に北端の堀切の西下から北側尾根下に延びている横堀状の箇所がありますが、古道という感じです。

無名、城史不明の城ではありますが、堀切・堀は深く、北城、南城という一城別郭の城で、北城はやや南城よりはやや古い時代の城かもとは思われます。居住性も感じ、戦闘だけの城ではないようにも感じます。いずれにしても遺構明瞭で、こんなのが無名でいいんだろうかと思わせる城跡でした。

歴史
橋を渡った先の城への入口

詳細不明


南城の西端の堀切から堀     北城の北端の堀切
南城の西端の堀切
南城
主郭と副郭の間の堀と副郭と副郭の土塁
南城主郭と土塁
南城主郭の土塁
副郭南下郭
西端堀切
堀切から横堀が連結
堀切から横堀への交差部分
 北下の横堀
北下の横堀
東下の畝状堅堀 
東下の畝状堅堀 
東下の畝状堅堀 
北城への斜面から南城の横堀
北城
南城から北城へ
主要部南下堀切
主要部南下堀切
主郭と低土塁
主郭
主郭の虎口?と土塁(北側副郭か)
主要部北側堀切
主要部北側堀切の土橋
主要部北側堀切
西下にある横堀状(古道かな?)
主要部北側堀切

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